2軍戦16イニング連続無失点と安定感抜群の才木浩人
6月7日に鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのオリックスバファローズ戦に、阪神タイガース先発としてマウンドに上がった才木浩人は、5回を85球で、5安打無失点5奪三振1四球。2軍戦16イニング連続無失点を記録し、1軍昇格へアピールした。
初回、先頭打者の渡部遼人をショートライナーで打ち取るも、そこから3連打され、いきなり1アウト満塁のピンチを背負った才木浩人だったが、池田陵真をショートライナー、来田涼斗を空振り三振に切って取り、無失点で切り抜けた。
初回にして最大のピンチを切り抜けた才木浩人は、2回を三振2つ、3回を三振1つで、2イニング連続三者凡退と立ち直りを見せ、4回は池田陵真にこの試合唯一のフォアボールを許すも、来田涼斗を空振り三振を奪うなど危なげないピッチングを披露した。
この試合最後のイニングとなった5回は、先頭打者の若月健矢をライトフライに打ち取るも、元謙太と渡部遼人に二者連続ヒットを許し、初回以来の得点圏へのランナーを許したが、後続をきっちり抑え、5回85球5安打無失点5奪三振1四球と結果を残した。
2軍戦16イニング連続無失点と安定感抜群の才木浩人に対し、平田監督は気持ちのこもった投球内容を絶賛した。
才木浩人は、5月19日に行われた中日ドラゴンズ戦では、最速149キロのストレートを武器に6三振を奪いながら、4四球と制球にばらつきがあったものの、前回登板の5月26日の広島カープ戦で、今シーズン最速となる152キロをマークし、4安打8奪三振と圧巻の投球を披露し、公式戦完封勝利を飾っていた。
この試合も、最速151キロのストレートとフォークを織り交ぜ、5回85球5安打無失点5奪三振1四球と、池田陵真にこの試合唯一のフォアボールを許すも、5月19日の中日ドラゴンズ戦のような投球の乱れはなく、2軍戦16イニング連続無失点と安定感抜群だ。
手術前に甲子園で見せていた藤川球児のような自慢のストレートが戻りつつあり、防御率1.71といつ1軍に呼ばれてもおかしくない成績をしっかりと残している。
矢野監督も完封勝利の才木浩人の好投に、阪神タイガースの投手陣をより強固にする為に、1軍昇格へ意欲を示しているはずだ。
才木浩人が手術前に甲子園で見せていた藤川球児のような自慢のストレートが完全に戻れば、佐々木朗希に引けを取らない日本を代表する投手になるかもしれない。
更なる好投を続け、1軍昇格を勝ち取り、再び1軍の舞台で、藤川球児のようなストレートを武器に、躍動してもらいたい。
公開日:2022.06.08