117試合連続無敗継続の島本浩也
9月13日に阪神甲子園球場で行われた広島カープ戦に、阪神タイガース先発の青柳晃洋に代わり、2番手でマウンドに上がった島本浩也は、1回を12球で1安打無失点1奪三振。4試合連続無失点の好投で、桟原将司が持つ球団記録を塗り替える連続無敗試合を「117」とし、球団トップに立った。
7回、阪神タイガース先発の青柳晃洋に代わり、2番手でマウンドに上がった島本浩也は、先頭打者の大盛穂を2球目126キロのスライダーでレフトフライに打ち取るも、続く西川龍馬に5球目125キロのスライダーをレフトへ運ばれ、ランナーを背負う展開に。
しかし、矢野雅哉を初球127キロのスライダーでキャッチャーゴロに打ち取り、最後は坂倉将吾を4球目145キロのストレートで空振り三振に切って取り、1アウトからランナーは出したものの、危なげないピッチングで、4試合連続無失点を記録した。
島本浩也は、2019年に中継ぎとして、63試合に登板し、防御率1.67の好成績を残し、阪神タイガースの中継ぎを支えていたが、2020年はコンディショニング不良で1軍登板はなく、2軍戦の1試合のみ。オフにトミー・ジョン手術を受け、2021年から育成契約となり、背番号「120」をつけ再出発を切っていた。
長いトンネルを抜け、5月29日の中日ドラゴンズ戦で705日ぶりに実戦マウンドに立ち、無失点の好投を披露すると、そこから無失点ピッチングを続け8試合連続無失点など好投を披露。8月4日の巨人戦で3年ぶりに出場選手登録され、2019年9月30日以来、1039日ぶりに1軍のマウンドに立った。
苦労を乗り越え、長いリハビリを経て3年ぶりに1軍の舞台に帰ってきた島本浩也が、2015年4月2日のヤクルトスワローズ戦でのプロ初マウンドから117試合連続で無敗を継続し、桟原将司が持つ球団記録を塗り替えた。
シーズンも残りわずかだが、島本浩也には勝ちパターンで登板し、阪神タイガースを勝利に導く投球を期待したい。
公開日:2022.09.14