山川穂高&村上宗隆を連続空振り三振に仕留めた西純矢
3月6日、京セラドーム大阪で行われた日本代表とのカーネクスト2023WBC強化試合に、阪神タイガース3番手・加治屋蓮に代わり、4番手でマウンドに上がった西純矢は、4回を63球で2安打無失点7奪三振。最速153kmのストレートに高速フォークを駆使し、7奪三振の好投を披露し、阪神開幕ローテーション入りへ大きなアピールした。
大谷翔平が3ランホームラン2発をぶちかました余韻がいつまでも残る6回、阪神タイガース3番手・加治屋蓮に代わり、4番手でマウンドに上がった西純矢は、先頭打者の源田壮亮にレフト前ヒットを許したものの、中村悠平をショートゴロ、牧原大成を空振り三振、近藤健介をセカンドゴロと後続を断った。
7回は代打で打席に立った先頭打者の山川穂高を西純矢が148kmの高速フォークで空振り三振に斬ると、続く村上宗隆も高め151kmストレートで空振り三振、周東佑京は低めスライダーでショートゴロに仕留めた。
8回の西純矢は、先頭打者の岡本和真をセンターフライ、続く山田哲人をショートフライに打ち取ると、最後は中野拓夢を見逃しの3球三振に斬って取った。
9回は先頭打者の中村悠平を空振り三振、牧原大成を見逃し三振と西純矢が連続三振に打ち取ると、近藤健介にレフトへのツーベースヒットを許し、ランナーを2塁に背負うピンチの場面となるも、山川穂高からフォークで2打席連続の空振り三振を奪い、4回2安打無失点7奪三振の好投を披露した。
大谷翔平、ヌートバー、吉田正尚のメジャー組3選手は退いた後ではあったが、西純矢が常時150km前半のストレート、145km前後のフォークとのコンビネーションを武器に、対応力の高い打者が揃う侍ジャパンの打者たちに全く対応させない圧巻の投球を見せた。
岡田監督は3月7日の韓国戦を先発争いの区切りとし、開幕に向けた逆算に入っていく方針を示しており、西純矢は6日の侍ジャパン戦の登板を最後に開幕を見据えた調整に突入する。
直球を磨きつつ、昨シーズンは投球機会の少なかったカットボール、チェンジアップの精度も向上させ、総合的なレベルアップに成功した西純矢。世界屈指の強打者・大谷翔平との対戦こそなかったものの、侍ジャパン相手に圧巻の7三振を奪う好投を大きな自信に変え、今シーズン最高の形で開幕をスタートさせそうだ。
公開日:2023.03.07