戸井零士が人生初のサヨナラホームラン

4月13日、鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグの中日ドラゴンズ戦に、「9番・DH」で先発出場した戸井零士は、4打数2安打2打点1HR。プロ初アーチが人生初のサヨナラホームランとなる一発を放ち、1軍昇格へアピールした。

3回、2アウト走者なしの場面で打席に立った戸井零士は、中日ドラゴンズ先発の森山暁生の2球目140kmストレートをレフトへ運び出塁。チーム初安打となるヒットを放つ。

さらに、1点を追いかける9回2アウト1塁の場面で、中日ドラゴンズ4番手・松山晋也の2球目146kmストレートを振り抜く。打球は高々と舞い上がり、レフトポール際への逆転サヨナラ2ランホームランとなった。

プロ初ホームランを人生初のサヨナラホームランとした戸井零士に対し、和田2軍監督は絶賛。

戸井零士は、2022年ドラフト5位で阪神タイガースに入団したルーキーだ。天理高校では高校通算13本塁打を放ち、甲子園に3度出場し、堅実に守るショートの守備も評価されていた。

1軍では木浪聖也と小幡竜平が阪神タイガースの正遊撃手争いを繰り広げているが、そこに割って入る存在にまで成長してくれることを岡田監督も期待しているはずだ。

同期入団で打率4割超えの井坪陽生に刺激を受ける戸井零士が人生初のサヨナラホームランを皮切りに、打撃を覚醒させることを期待したい。