高山俊が一挙6点の猛攻の口火切る2点タイムリーヒット
7月4日、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦に、「1番・DH」で先発出場した高山俊は、3打数1安打2打点。一挙6点の猛攻の口火切る2点タイムリーヒットを放ち、7月打率.400と打撃絶好調で、1軍昇格へアピールした。
2回、ソフトバンク捕手・九鬼隆平のパスボールで、1アウト2、3塁とチャンスが拡大した場面で、高山俊はソフトバンクホークス先発のガンケルの3球目134kmスプリットをセンターへ弾き返し、2点タイムリーヒットを放ち、反撃の狼煙を上げると、小野寺暖のタイムリーヒット、佐藤輝明の3ランホームランを呼び込み、阪神タイガース一挙6点の猛攻を生んだ。
高山俊は岡田監督から復活を期待され、春季キャンプは1軍スタートも、開幕は2軍で迎えていた。ウエスタン・リーグ開幕後も打率1割台と苦しんだが、4月の後半からヒットがコンスタントに飛び出すようになり、打率.250にまで上昇させた。
6月の高山俊はホームラン2本を放ち、5打点を稼ぐなど、長打が絡んだ打撃が増加しており、完全復活の予感を漂わせている。
1軍では近本光司が2日の巨人戦で高梨雄大から右脇腹付近にデッドボールを受け、その後も延長12回までフル出場するも、兵庫県内の病院で検査を受けた結果、右肋骨骨折と診断され、4日に出場選手登録を抹消された。
チームを牽引する近本光司の離脱を受け、佐藤輝明が緊急昇格となったが、チームのピンチをチャンスに変え、高山俊にもここでチャンスを掴んでもらいたい。
高山俊が1軍昇格を果たし、岡田監督が待ち望んだ本来の姿を発揮し、近本光司を抜けた穴を埋め、大山悠輔と共に、阪神タイガース打線を牽引する存在になってもらいたい。
公開日:2023.07.05