野口恭佑が先制の2号2ランホームラン
8月2日、ナゴヤ球場で行われたウエスタン・リーグの中日ドラゴンズ戦に、「3番・左翼」で先発出場した野口恭佑は、4打数1安打2打点1HR1死球。先制の2号2ランホームランを放ち、来シーズンでの支配下登録へ向け、アピールした。
初回、1アウト1塁で打席に立った野口恭佑は、中日ドラゴンズ先発の根尾昂の2球目148kmストレートをフルスイング。高々と舞い上がった打球はレフトポール側のスタンドに飛び込む先制の2号2ランホームランとなった。
野口恭佑は、2022年育成ドラフト1位で阪神タイガースに入団したルーキーだ。パンチ力のある打撃が魅力の外野手だが、走攻守三拍子が揃っており、バッティングは長打を放ちながらもアベレージも残せる対応力を兼ね備えている。
野口恭佑は春季キャンプにて左太腿裏を肉離れし、1度は治ったものの、4月上旬に再発。別メニュー調整を続けていたが、5月23日に2軍の本体へ合流し、7月末の期限までに支配下登録を勝ち取るべくアピールを続けてきた。残念ながらケガでの出遅れがあったこともあり、今シーズンでの支配下登録は成し得なかった。
それでも野口恭佑は前日1日の中日ドラゴンズ戦では、バットで今シーズン3度目の3安打猛打賞を記録。守備でも1回1アウトの場面で、濱将乃介のレフトファールフライをフェンスにぶつかりながら好捕するファインプレーを見せる。7月末で期限が来てしまい、支配下登録を勝ち取れなかった悔しさを爆発させる活躍を見せており、来シーズンでの支配下登録へ向け、必死にアピールを続けている。
根尾昂のストレートを捉えた先制の2号2ランホームランで見せたフルスイングは、阪神ファンも惚れ惚れするほどのもので、未来の阪神のクリーンアップを託したくなるほどの逸材だ。
今シーズン、このまま怪我をすることなく、ファームでしっかり結果と1軍でシーズン通して戦える肉体と体力を鍛え上げ、来シーズン開幕スタメンを争う存在に大きく成長してもらいたい。
公開日:2023.08.03