栄枝裕貴が親子ゲームで3打点の大暴れ
9月14日、鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦に、「8番・捕手」で先発出場した栄枝裕貴は、3打数2安打3打点。親子ゲームで先制のタイムリー内野安打に、2点適時二塁打を放つ3打点の大暴れで、1軍スタメン起用へ打撃でアピールした。
5回、1アウト1、2塁のチャンスの場面で打席に立った栄枝裕貴は、ソフトバンクホークス先発の大関友久が暴投で1アウト2、3塁とチャンスが拡大し、4球目128kmスライダーを打ち返し、サードライン際への打球を前進守備のリチャードが強襲。先制のタイムリー内野安打とした。
さらに、6回2アウト満塁のチャンスの場面で打席に立つと、栄枝裕貴は再び大関友久の4球目137kmツーシームを捉え、レフトフェンス直撃の2点タイムリーツーベースヒットを放った。
栄枝裕貴は、2020年ドラフト4位で阪神タイガースに入団。2021年のルーキーイヤーは、開幕直後の3月30日に右肋骨を疲労骨折し、6月に実戦復帰を果たすも10月に再び同じ箇所を骨折とケガに泣かされた。2022年、ようやく一軍昇格を果たし、唯一出場した試合で、初打席は9回2アウトの場面。同点打となるライト前ヒットを放ち、初ヒットを飾っていた。
肩の強さはチームNo.1の栄枝裕貴は、1軍で繰り広げられる坂本誠志郎と梅野隆太郎の阪神タイガース正捕手争いに割って入るべく、課題の打撃を2軍で磨いている。
栄枝裕貴は、梅野隆太郎が8月13日のヤクルトスワローズ戦で死球を受け、左尺骨を骨折し、今季絶望的の緊急事態となり、長坂拳弥と共に緊急昇格。坂本誠志郎を中心に捕手3人制で梅野隆太郎の穴を埋め、阪神タイガースの優勝に貢献した。
栄枝裕貴には、阪神タイガースのリーグ優勝が決まった今、自分の結果に集中し、坂本誠志郎からスタメンを奪う活躍を見せてもらいたい。
公開日:2023.09.15