FA権行使の大山悠輔へ巨人は最長総額40億円の条件提示か
巨人が今オフの補強候補の目玉、国内FA権を行使した大山悠輔との交渉に向け、獲得予算が40億円規模の「異次元」の大型契約とともに阿部慎之助監督が現役時代に着けた背番号「10」を提示する方針であることが分かった。
主砲の岡本和真がメジャーに移籍した時の備えとして、なんとしても大山悠輔を獲得したい巨人は、阿部慎之助監督が直接交渉の席に足を運び、思いを伝える意向を示している。
今年4月に初取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を熟考していた大山悠輔の去就に注目が集まっていたが、他球団の評価も聞いてみたいという一野球人としての欲求が勝り、FA権の行使を決断し、その去就に注目が集まっている。
昨シーズンの大山悠輔は、全試合で4番を務め、打率.288、19本塁打、78打点をマーク。99四球はリーグ最多で、最高出塁率.403を記録し、タイトルを獲得するなど、フォア・ザ・チームに徹し、阪神を38年ぶりの日本一に導き、昨オフは球団から複数年契約を提示されたが断り、推定年俸2億8000万円で単年契約を結んでいた。
球団は宣言残留も認める方針で、今季の推定年俸2億8000万円を大幅に上回る5年総額20億円規模の条件を大山悠輔に提示し、流出阻止へ誠意を尽くしているようだ。
藤川球児新監督が新体制作りを進める阪神タイガースは、慰留に全力を尽くす構えだ。5番起用を経てシーズン終盤には4番復帰を果たし、最終的にはチームトップ、リーグ2位の得点圏打率.354の勝負強さで打線を支え、14本塁打、68打点はともにチーム3番目の数字を残した。巧みなハンドリングで知られ、昨季ゴールデングラブ賞を獲得した一塁守備でも貢献度は高く、常に全力疾走を怠らない姿勢でもチームへの影響力は大きい。V奪回に向けて大山悠輔は必要不可欠な存在なのだ。
FA権行使を決断した大山悠輔が阪神残留か巨人移籍か、どのような決断をするのか注目が集まっている。
公開日:2024.11.24