12球団完全データファイル2022
オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!
【セリーグ3位】阪神タイガース
【2022シーズン成績】
68勝71敗4分
勝率.489
得 点 489 ⑤
失 点 428 ①
本塁打 84 ⑤
盗 塁 110 ①
打 率 .243 ⑤
防御率 2.67 ①
【今季PLAYBACK】開幕9連敗の最悪スタートも至高の投手陣で3位滑り込み
開幕前に矢野監督がラストイヤーを宣言し、集大成となるはずだった今季、開幕戦でヤクルトに7点差をひっくり返されて大逆転負けを食らうと、あれよあれよという間に9連敗。最大で借金16を抱え、早くも脱落したかに見えた阪神。しかし、終わってみれば、3位に滑り込み、CSファイナルまで駒を進めた。
すべては12球団唯一の防御率2点台をマークした投手陣のおかげと言っても過言ではない。青柳晃洋が13勝4敗と大きく勝ち越せば、西勇輝、伊藤将司、ガンケル、西純矢も防御率2点台。トミー・ジョン手術から復帰した才木浩人も4勝を挙げた。
リリーフ陣では新守護神候補のケラーが開幕早々再調整で離脱したが、岩崎優が粘りの投球で28セーブ。湯浅京己や浜地真澄も50登板超で防御率1点台とブレイクし、岩貞祐太、加治屋蓮、渡邉雄大ら中堅勢も防御率2点台でブルペンを支えた。
打線では大山悠輔が23本塁打、佐藤輝明が20本塁打を放ったが、マルテが故障で33試合しか出場できず。ロハス・ジュニアは9本塁打を放ったが、得点圏打率・154とチャンスでまったく打てず、全体的に一押し足りなかった。
いくらドラ1とはいえ、2年目の佐藤輝明に4番を任せるのはさすがに無理がある。近本光司が30盗塁、中野拓夢が23盗塁、島田海吏が21盗塁と俊足の小兵が走り回り、得点力の底を支えたが、バントやエンドランなどの小技はチーム全体で見ると、例年通り「下手」の域を出ず、機動力野球が実践できたとは言い難い。小技や守備がしっかりすれば、守り勝つ野球が展開できそうだが――。
阪神タイガース2022球団別勝敗
ヤクルト11-13-1
DeNA 9-16
巨人 14-10-1
広島 9-14-2
中日 13-12
オリックス 3-0
ソフトバンク 1-2
西武 2-1
楽天 1-2
ロッテ 2-1
日本ハム 3-0
交流戦 12-6
阪神タイガース2022月別勝敗
【3、4月】30試合 9勝20敗1分 勝率.310 打率.227 本塁打23 防御率3.56
【5月】24試合 11勝13敗0分 勝率.458 打率.216 本塁打15 防御率1.79
【6月】23試合 14勝8敗1分 勝率.636 打率.276 本塁打13 防御率3.08
【7月】20試合 14勝6敗0分 勝率.700 打率.243 本塁打11 防御率1.29
【8月】26試合 12勝14敗0分 勝率.462 打率.251 本塁打12 防御率2.63
【9月】19試合 8勝10敗1分 勝率.444 打率.253 本塁打10 防御率3.45
【10月】1試合 0勝0敗1分 勝率- 打率.195 本塁打0 防御率2.25
阪神タイガース2022チーム内タイトル
打率/近本光司 .293
本塁打/大山悠輔 23
打点/大山悠輔 87
盗塁/近本光司 30
登板/湯浅京己 59
勝利/青柳晃洋 13
奪三振/青柳晃洋 132
セーブ/岩崎優 28
HP/湯浅京己 45
近本光司が自身3度目の盗塁王を獲得。中野拓夢が23盗塁、島田海吏が21盗塁と3人が20盗塁超。青柳晃洋は2年連続で最多勝&最高勝率、今年は初めて最優秀防御率のタイトルも獲得し、投手三冠をついにモノにした。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2022.12.28