12球団完全データファイル2022
オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!
【2022チームMVP】近本光司
●果てしない信頼感!もはや阪神打線の顔
投手では青柳晃洋や湯浅京己がチームMVP級の活躍。しかし、湿りがちな打線を常にカラッとさせた近本光司を称えずにはいられない。
4年目の今季も132試合に出場し、打率.293、出塁率.352をマーク。30試合連続で安打を放ち、日本記録にあと3まで迫った。本来であればトップバッターが定位置だが、今季は3番の穴を見事に埋め、さらに30盗塁を決め、自身3度目の盗塁王も獲得した。
1年目は36盗塁15盗塁死と成功率はそこそこだったが、今季は30盗塁5盗塁死と抜群の成功率。大山悠輔や佐藤輝明が波がある中、走攻守で安定した結果を残し続けた近本はもはや打線の大黒柱といえるだろう。
【2022チーム逆MVP】中野拓夢
●リーグワーストエラー…チーム編成にも問題
今季135試合に出場し、打率.276、23盗塁を記録。攻撃面での貢献は大きかったが、守備ではリーグワーストの18失策を喫した。
そもそも送球や打球の入り方などを見ても適正はセカンド。実際に二塁を守った際には広い守備範囲を存分に発揮しており、好送球も見せていた。今の編成では仕方ないが、ある意味ではセカンドの名手をショートに押し込めている状態なのかもしれない。
また26回中19回の犠打成功率も改善の余地がある。攻守においてスピード感は超一流。至高のいぶし銀になれるポテンシャルは十分に見せた。だからこそ、重箱の隅を突いて逆MVPに選出したい。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2023.01.15