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全ての選手が輝きを放ち、掴んだ球団初の日本一!日本中を熱狂させた1985年の再現待たれる阪神タイガース

Text:安東渉

あの頃はマジで最強だったなぁ……というファンの心を揺さぶれ!あの球団の黄金時代

●1985年の阪神タイガース
長いプロ野球の歴史の中で、どの球団にもある“黄金時代”。今回はあの阪神タイガースが、歴史上もっとも強く、そしてもっとも輝いた1985年を、ここでプレイバックしていこう!

【1985年成績】
130試合74勝49敗
打率.285 本塁打219 防御率4.16
監督:吉田義男
日本シリーズ結果(対西武):4勝2敗(日本一)

全ての選手が輝きを放ち、掴んだ球団初の日本一

リーグ優勝、そして日本一に輝いた1985年の阪神は、選手たちによってその強さを支えられていた。バックスクリーン3連発の3人の1人でもある岡田彰布は、3割35本100打点という好成績だけでなく、選手会長として声を張り上げ、常にチームを鼓舞していた。そして日本シリーズでは古巣との対戦となった真弓明信も、なれない外野手でゴールデングラブを獲得するなど、たゆまぬ努力によって優勝に大きく貢献した選手の1人だ。

そして、開幕投手も務めたエースの池田親興は、2度の2軍落ちを経験しながらも、日本シリーズでは完封勝利をあげる活躍をみせている。このように、1985年の阪神“黄金時代”は、ある一定の選手という訳でなく、選手一人ひとりによって形成された黄金時代なのである。阪神はその後、星野仙一監督時代の2003年、1985年優勝メンバーでもある岡田彰布監督時代の2005年の2回リーグ優勝を飾っているが、1985年に社会現象になった時のような、あの異様な雰囲気や勢いは残念ながら見せられていない。また、日本シリーズを制したのも1985年が唯一である。

そうやって、チーム全員が成長し、全員野球で勝ち上がり、そして優勝という栄冠を掴み取る。これこそが、日本中を熱狂させた要因でもあり、この年が阪神の黄金時代であるという証明でもあるのだ。この1985年を知る阪神ファンは、いつでもその再現を待っているに違いない。

出典:『がっつり! プロ野球(29)』

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