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プロ7年目の鶴岡果恋が初シードに向けて邁進中

Text:村木俊昭

プロテスト合格同期生は実力派揃い

2024年日本女子ツアー第6戦の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(4月5日~7日、埼玉県・石坂ゴルフ倶楽部)は、トップタイで最終日を迎えた阿部未悠(23)が14番からの4連続バーディで抜け出し、大混戦を制覇。プロ5年目でツアー初勝利を挙げた。

この大会で9位タイに入ったのが鶴岡果恋だ。
1999年8月20日に神奈川県横浜市で誕生。ゴルフを始めたのは10歳と、最近の若手女子選手では遅いスタートになるが、2011年ゴルフダイジェスト・ジャパンジュニアカップ優勝、12年神奈川県アマチュアゴルフ選手権ジュニアの部4位・女子の部4位タイ、13年神奈川県アマチュアゴルフ選手権ジュニアの部2位、13・14年関東ジュニアゴルフ選手権3位、15・17年神奈川県アマチュアゴルフ選手権15~18歳の部優勝と、徐々に頭角を現していった。

18年に湘南学院高校を卒業し、同年のプロテストで一発合格を果たす。
同期では稲見萌寧、臼井麗香、大里桃子、河本結、渋野日向子、菅沼菜々、高橋彩華、原英莉花、フェービー・ヤオ、ペ・ヒギョン、三ヶ島かながツアー優勝を経験済みと、実力派が顔を並べる。

シードを逃すシーズンが続く

鶴岡も、“若手女子プロの登竜門”と呼ばれるグアム知事杯女子ゴルフトーナメントの19年大会では、2位に敗れたもののプレーオフに進出。プロとして幸先のよいスタートを切ったのだが、その後は優勝どころかシード獲得もつかめない日々が続く。

20−21年シーズンは、20年は出場7試合に終わるが、同年12月のクォリファイングトーナメント(QT)ファイナルステージで4位に入り、翌11年は33試合に出場した。

ヤマハレディースオープン葛城4位タイ(4月)、資生堂レディス6位タイ(7月)、そして9月のゴルフ5レディスでは3位タイと善戦を見せたが、賞金ランキング59位、メルセデス・ランキング55位でシードに一歩及ばず……。

それでも、メルセデス・ランキング51~55位に入ったことで、22年は第1回目リランキングまで前半戦の出場資格が与えられた。
だが、開幕戦から参戦を続けるも、第1回リランキングが行われた7月のニッポンハムレディスクラシックまで18試合に出場し、予選落ちが12試合を数えるなど低迷。リランキング44位で後半戦は出場機会を減らし、成績も上向かずメルセデス・ランキングは90位に終わった。

2試合連続トップ10フィニッシュ

雪辱を期した同年末のQTファイナルステージは65位。
23年は出場試合が限られるなか、6月のニチレイレディスで5位タイに入るなどポイントを重ね、第1回リランキングでは27位にジャンプアップさせた。

後半戦も7月の楽天スーパーレディース10位タイ、9月の住友生命Vitalityレディス東海クラシック7位タイと2度のトップ10フィニッシュがあったものの、メルセデス・ランキングは56位。またもシードに届かなかった。

だが、24年のツアー出場権をかけたQTファイナルステージは11位と上位で終え、今シーズンを迎える。
開幕から2戦連続予選落ちと出足でつまずいたが、5試合目となったヤマハレディースオープン葛城で今季初のトップ10入り(10位タイ)。
そして今大会は9位タイと好成績が続いた。

昨年のスタッツを見ると、ドライビングディスタンスは251.15ヤードで16位。イーグル数7は4位。そして、「ボギーかそれより悪いスコアとしたホールの直後のホールで、バーディかそれよりよいスコアを獲得する率」を示すバウンスバック率は9位だった。

名前は可憐(果恋)でも、プレースタイルはアグレッシブ。待望のシード獲得まで、今後も攻め続けてほしい。

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