東京五輪 バレーボール男子 石川祐希主将 27日囲み取材
石川祐希主将「オリンピックは特別な舞台と感じ、責任を持ちプレーしたい。柔道の阿部兄妹の金メダルなどにいい刺激を受けた」
バレーボール男子代表の石川祐希主将が27日、オンラインでの囲み取材に応じた。2連勝を振り返り、また他競技からの刺激などについても語った。
――2試合を終えての感想や手応えを。
石川:ここまで2試合終えてしっかり3-0と3-1で勝つことができて、今まで2戦に関してはいいパフォーマンスを出せた。予選はあと3試合あるので、そこでもいいパフォーマンスを出したい。
――オリンピックは他の大会と違うと感じましたか。また、他競技の日本人選手の活躍を見ていますか。
石川:まず、オリンピックは特別な舞台だと感じていますし、実際に他の国の選手の気迫だったり、気合はコートにいても感じられます。あとの3チームはまだ(直接は)見ていないですが、映像などを見て、(オリンピック以外の大会のときとは)少し違うなと感じています。
体育館もオリンピック仕様になっていて、他の大会とは違う特別感を感じているので、その中で試合、プレーができるのは非常に幸せですし、ここに立てるのは限られたメンバーしかいないので、責任を持って残りの試合も戦っていきたいと思っています。
他の競技ももちろん見ていますし、選手村でテレビもありますのでそこで日本だけじゃなくて、全競技が見れるので、時間があると気には見て、勇気をもらったりしています。
――昨日のカナダ戦の最後のところについて。マッチポイントをとったのは2本目フェイクトスからご自身で打ちに行って、25点目はご自身のフェイクトスで西田選手が決めましたが。
まず24点につながる場面では、山内選手が相手のクイックをなんとかあげて、アンテナの外に行ってしまったので、それを高橋藍選手が追いかけていった時にパイプあたりかレフトの真ん中くらいに上がってくるなと予想していたので、そこで打てる準備は常にしていました。それで実際にボールが上がってきたのが、意外とパイプの位置で、西田選手も打つ準備はしていたんですけど、僕が上がった時に打ち切れるなと思ったので、そこは勢いよく行きました。高橋選手がしっかりと打てる二段トスを上げてくれたので打ちに行けました。
最後の得点については、ベストの体勢でスパイクは打てないと思ったので、あそこはスパイクでなくて西田選手にボールを託しました。昨日のカナダ戦に関しては、僕の二段トスを西田選手がよく決めていた印象があったので、最後は西田選手に託しました。
――他の競技からも刺激をもらってるとあったが、具体的にどんな競技からどんな刺激を?
石川:メダルを取った競技でいうとスケートボードの堀米選手、柔道の阿部一二三選手と詩選手、実際に試合を見ていたので、勝った試合を見てモチベーションはもちろん上がりました。自分たちもああいう舞台で活躍したいなと思いました。他にも球技だったり女子のバレーを見ました。刺激も受けましたし、他の競技を見ることができてよかった。他の競技も見られて、いい刺激を受けることができる。それがオリンピックの魅力の一つだと思っています。
――キャプテンの役割について。日本のメディアで、目標としてリオ大会のブラジル主将のことを触れていたが。
石川:結果が求められているので、結果で示せるように。僕たちはやることが決まっているので、それをやり続けるだけ。やるべきことからそれないようにすることだけが僕のやることだと思っています。他の選手はパフォーマンス良くプレーしていますし、コンディションも非常にいい。
ですから今は、そこまでチームとしてなんとかしようという意識は正直持ってなくて、それぞれがベストパフォーマンスでできているので、いまはこのままの流れでいいのかなと思っています。
――緊張している選手とかはいないですか?
石川:試合になったら緊張している選手も見られますけど、普段の生活だったり試合前だったりは、緊張してる選手はそこまで多くはない。いい緊張感はチームにはあるので、それが逆にいいのかなと僕自身は考えてる。なのでこの緊張感はどの試合でも持ち続けていきたいと思います。それがなくなってしまったらなかなか勝つことも難しくなる。相手に点を簡単にあげてしまうことにもなってくると思うので、いい緊張感を保ちつつ、試合に臨みたいと思っています。
情報提供『バレーボールマガジン』
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公開日:2021.07.28