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「西田帰ってきた。おかえり」バレー男子中垣内祐一監督が開幕2連勝の手応え語る【東京オリンピック】

東京五輪 バレーボール男子 中垣内祐一監督 27日囲み取材

男子代表・中垣内祐一監督「カナダ戦はケガから本来の西田が帰ってきて、『おかえり』という感じ。足首に加え、太ももも傷めたが、涙ぐましい努力が実を結んだ」

バレーボール男子日本代表の中垣内祐一監督は27日、オンライン囲み取材に応じ、東京五輪2試合を終えての感想や現在のチーム状況について語った。


――2試合を終えての感想や手応えは?

中垣内:幸先の良い2連勝を飾れたと思います。VNL(ネーションズリーグ)からなかなか西田の調子が上がらず、 5月に足首を傷めたこともあり、それが負担になっていたことに加え、太ももも傷めていた経緯もあり、なかなかジャンプ力、プレーが戻ってこなかったのですが、ようやく一昨日の練習くらいから彼らしいプレーが見られるようになりました。プレッシャーのかかったこの一番、昨日のカナダ戦で彼自身も溜まっていたものが爆発できたのではないかと思っています。傍から見て涙ぐましい努力を続けていましたし、何とかその努力が実を結んで、彼が楽にプレーできるようにならないかなと思っていたのですが、 「西田帰ってきた。おかえり」という感じではないでしょうか。

西田だけということではなく、石川(祐希)も(高橋)藍も頑張っていましたし、関田(誠大)なんかは2日連続でレシーブで飛び込み、1日目はカメラにぶつかり、2日目はコート横のオリンピックのボードにぶつかり、壊してしまいましたけど(笑) そういった気迫溢れるプレーでチームを盛り上げ、渇を入れてくれていると思っています。本当にみんながいい調子でできているのかなと。今のところですが、そういった印象です。

――明日のイタリア戦も今後に向けての大きな試合になってくると思いますが、VNLと相手もメンバーが多少変わってくると思いますが、どういったところがポイントになると捉えていますか?

中垣内: VNLとはガラッと、ほぼ違うと言ってもいいくらいだと思います。正セッターのジャネッリが故障していたり、見たところザイツェフもあまりいい調子ではなさそうですし、面白い試合になるのではないかと考えています。我々はここ2連勝できましたので、いいムードで(大会に)入れていると思っています。そのムードをさらに高めて、イタリア戦もできるのではないかと。 イタリアには時々勝ったりもしていますが、ザイツェフ、ユアントレーナの出ているイタリアには勝てたことがないんです。今回の試合を初めての2人が出ている状況での勝ちにつなげられる試合にしたいですね。

――今大会の目標を改めて教えてください。49年ぶりのメダルの可能性と、そのためには何が必要なのかを教えてください。

中垣内:我々は世界ランキング10位前後ですから、現実的な1段階目の目標として、まず 予選ラウンド突破を目標に掲げています。その上で組み合わせにもよりますが、一つでもいいポジションに駒を進めていきたいというのが現段階での目標です。景気よく言うならばメダルを狙いたいとか、表彰台を狙いたいとかいうことを言うべきなのかもしれませんが、現実的な足元の目標として、まず予選ラウンド突破することを最低限の目標としています。2連勝したことでそこに近づきはしましたが、まだ決定したわけではないので、まずそこに注力したいと思います。

――西田選手の太ももの怪我について経緯を詳しく教えてください。また、先ほど「おかえりなさい」とおっしゃっていましたが、どういうところが爆発につながったのでしょうか?

中垣内:太ももを痛めたのはVNLの最後の試合くらいだったと思います。軽い肉離れだと思うのですが、休まずにずっと練習していますので、悪い言い方をすれば若干悪化させたということもあるかもしれません。そこからボールトレーニングも体力トレーニングも継続していたので、ようやく昨日いい調子でできたのではないかと思います。チーム内でも休ませるべきなのではないかという議論もありましたが、ボール練習を休ませることはせずに、 1日も早く技術的な遅れを取り戻すことに主眼を置いて、訓練してきました。

(本来のプレーが)満足に彼の望むペースでできる日が昨日だったのか、一昨日だったのか、あるいは明日なのか。わからなかったけれど、結果的に昨日からだったということでしょうか。

情報提供『バレーボールマガジン』
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