SPORTS COLUMN
- スポーツの話題を毎日更新 -

  • HOME
  • SPORTS COLUMN
  • ロシア/ブラジル/アルゼンチン/フランスが準決勝進出!ベスト4は「死のグループ」勢が占める結果に【東京オリンピック】

ロシア/ブラジル/アルゼンチン/フランスが準決勝進出!ベスト4は「死のグループ」勢が占める結果に【東京オリンピック】

東京五輪 バレー男子 準々決勝概要

ロシア、ブラジル、アルゼンチン、フランスが準決勝進出。ベスト4を「死のグループ」勢が占める結果に。


東京五輪バレーボール男子は準々決勝が行われ、ロシア、ブラジル、アルゼンチン、フランスが勝って準決勝にコマを進めました。優勝候補だったポーランドは、フランスにフルセットで敗れました。この結果ベスト4の全チームが「死のグループ」と言われたプールBから勝ち上がったチームとなりました。

準々決勝結果

カナダ vs ロシア 0 : 3
(21-25, 28-30, 22-25)

B組1位のロシアがA組4位のカナダをストレートで下しました。ロシアはこの日もサーブが走り、3セットで計8本のサービスエースを奪い、スパイクもサイドのヴォルコフ、クリウカ、ミハイロフがほぼ均等に得点する理想的な展開。カナダもペリンとホーグを中心に攻め、ミドルのヴァンバーケルの活躍もあって第2セットは30点まで届く大接戦となりましたが、あと1点が出ませんでした。ロシアは2大会ぶりの金メダルに向けてトーナメント好発進です。


日本 vs ブラジル 0 : 3
(20-25, 22-25, 20-25)

準々決勝第2試合も下馬評どおりB組2位のブラジルがA組3位の日本を圧倒し、ストレートで勝利。こちらもサイドのレアル、ウォレス、ルカレッリがバランスよく得点。ルーカスらミドルもアクセントになり日本に的を絞らせませんでした。日本も王者ブラジルがサービスエースを1本も奪えない鉄壁のサーブレシーブから石川・西田を中心に得点し、第2セットはリードする展開もありましたが、セッターフェルナンドがうまく流れを変えて反撃を許しませんでした。ブラジルも2連覇へ弾みをつけた試合となりました。


イタリア vs アルゼンチン 2 : 3
(25-21, 23-25, 22-25, 25-14, 12-15)

準々決勝第3試合は波乱の展開となりました。A組2位のイタリアがB組3位のアルゼンチンにまさかの敗戦。試合は序盤から競った展開となりましたが、第1セットはサイドのユアントレーナ、ミケレットを中心に高さで勝るイタリアが有利に試合を進めて先にセットを先取しますが、2, 3セット目はアルゼンチンのリベロ・ダナニを中心とする高いフロアディフェンス力とセッター・デチェッコが織りなす多彩な攻撃がひかり、ギリギリのところでセットを連取して先に王手を掴みます。またイタリアはキャプテンザイツェフが予選のポーランド戦で負傷していた左手大事をとり、第3セットからベットーリに交代。第4セットはそのベットーリ、そして最年少のミケレットの活躍でアルゼンチンを圧倒して取り返し、試合は最終セットへ。

第5セットは競った展開ながらもイタリアが1点リードする展開。しかし9-10のところでアルゼンチンのオポジット・リマがサービスエースを取ると、その後もネットから離れた難しいハイセットを決め切るなど3連続ブレイクでアルゼンチンが逆転に成功したします。勢いそのままに最後はエースコンテがスパイクを決めてゲームセット。フルセットの激闘を制したアルゼンチンが2000年シドニー五輪以来21年ぶりのベスト4を決めました。逆に敗れたイタリアは3大会連続のメダルの夢を断たれました。


ポーランド vs フランス 2 : 3
(25-21, 22-25, 25-21, 21-25, 9-15)

続く準々決勝第4試合もフルセットの激闘となり、B組4位のフランスがA組1位のポーランドを逆転で下しました。ポーランドは第1セットからクレクとレオンのダブルエースが爆発して大量リード。フランスも代わって入ったセッター・ブリザールのサービスエースとブロックで連続のブレイクに成功しますが、このセットはポーランドがそのまま逃げ切ります。しかしそのまま2セット目もスタートからブリザールを起用したフランスが、1セット目終盤の良い流れそのままにこのセットだけで9本の大量ブロックとミドルを含む多彩な攻撃でセットを奪い返します。第3セットは再びクレクとレオンのツインキャノンが火を吹いて第3セットを取り返し先に王手を取りますが、第4セット以降はパトリィを中心としつつも多彩な攻撃を見せていたフランスの勢いが止まらず4, 5セットを連取。フランスがB組4位からの逆転勝利を収めました。フランスはロラン・ティリ監督最後の大会で史上初の五輪ベスト4入りです。


ポーランドはクレクとレオンの個人技にたよりすぎ、ミドルとレオンの対角のアウトサイドを有効に使えていませんでした。特にもう1人のアウトサイドはクビアク、シリフカ、セメニウクと全員がコートに立ちましたが、セッタージズガがこの誰も生かすことができませんでした。ポーランドは2004年のアテナ五輪から5大会連続の準々決勝敗退。世界選手権2連覇してもやはりオリンピックでは勝つことはできませんでした。

写真提供:FIVB

文責:堤敏樹 https://www.toshiki71.com/tpkyoday6others/

情報提供『バレーボールマガジン』
バレーボール観戦の感動や面白さ、そして選手の思いを一人でも多くのファンに伝えたい――。

  • この記事を共有する!
芝山ゴルフ倶楽部 視察プレーのご案内