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昨季の敗因は怪我人続出…今季はいつもの常勝軍団にソフトバンクホークスは戻れるか!?

Text:張ヶ谷勝利

がっつり!プロ野球厳選ライター陣が贔屓球団の今季を綴る”私的コラム”俺と12球団と2021年

プロ野球12球団、それぞれを愛してやまない書き手たちに、喜びや悲しみ、怒りなど思いの丈を思いっきりぶちまけてもらうこの企画。お待たせしました!2年ぶりの復活です!果たして2021年の書き手たちは、どんな〝思い〞を綴るのか

俺とソフトバンクと2021年/書き手・張ヶ谷勝利

●強過ぎるホークス、頼むからカムバック!
こんな年もあるさ――。そう自分に言い聞かせてはいるが、正直言ってまだ気持ちは整理できていない。昨年まで日本シリーズ4連覇。それどころか、シリーズ12連勝、ポストシーズン16連勝。はっきり言って、日本球界に“敵なし”だった福岡ソフトバンクホークスが、2021年、パ・リーグ4位に沈んだ。優勝どころか、クラスA入り、クライマックスシリーズ出場すら逃した。

シーズン終盤、優勝が難しい状況になっても、どこか「最後に勝てばいいんでしょ」とタカをくくっていた、あの頃の自分をぶん殴ってやりたい。オマケに、ホークス不在のポストシーズンは大盛り上がり。日本シリーズは前年最下位のヤクルトとオリックスが白熱した戦いを繰り広げ、SNSを見れば「ホークスが出ない日本シリーズはこんなに面白いんだ」「やっぱり日本シリーズはこうでなくちゃ」と、なぜか巡り巡ってホークスがディスられる始末。

この件に関しては、どうしても一言いわせてほしい。「じゃあ、どうすりゃよかったの?」確かに、見ている側からすれば2年連続で4勝0敗の日本シリーズは、ホークスファン以外にとってはクソほどつまらなかっただろう。 ただ、その責任はホークスにあるのだろうか? 強いと、ダメなのか? なんで久しぶりのBクラスに打ちひしがれている傷心のホークスファンに「ソフトバンクが日本シリーズに出なくてよかった」なんて非道なことを言えるのだろうか?まぁ、いい。

今季の敗因ははっきりしている。なにせ、ケガ人が多過ぎた。シーズン通してレギュラーとして出場を継続できたのはギータと栗原陵矢、甲斐拓也くらい。千賀滉大は実質後半戦だけ(それでも10勝したけど)。リリーフ陣は最後までメンツが揃わなかった、頼みのキューバ勢も東京五輪で長期離脱。そりゃあ、百戦錬磨の工藤公康監督でも、分厚すぎる選手層を誇っていても、厳しいってもんだ。

今に見てろよ。来季は千賀も高橋礼も石川柊太も東浜巨も万全で、オマケに今季防御率1.60のマルティネスもフル回転して、スチュワート・ジュニアと杉山一樹が覚醒して、中村晃が調子を取り戻し、周東佑京がケガから帰ってきて、リチャードがブレイクして、あとはギータが通常運転ならきっとシーズン120勝くらいしてくれるはずだ。

日本シリーズでセ・リーグの連敗が止まったと思ってるかもしれないけど、ホークスのシリーズ連勝記録はまだ継続中なんだぜ。
 こちとら目指すは「世界一のチーム」。まずは来シーズン、CSと勝ちまくって日本シリーズで再び「最強」を証明してやる!また、「つまらない日本シリーズ」を見せてやる!!!……ということで、ホントに来季は頼みます、藤本博史新監督……。僕の強がりは、これで精一杯です……。

書き手・張ヶ谷勝利
1985年生まれ、福岡県出身。幼少のころから父親の影響で福岡ドーム(現ヤフオク!ドーム)に足を運び、「鷹の英才教育」を受けて育つ。大学進学を機に上京してからは現地観戦できる機会は減ったが、お盆の帰省時には今も欠かさずドームに足を運ぶ。お気に入りの選手は甲斐拓也。

出典:『がっつり! プロ野球(30)』

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