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銅像に自宅まで!ライオンズの“逞しさ”を感じる“栗山巧2000本安打記念グッズ”とは!?

Text:河野ヤスタカ

がっつり!プロ野球厳選ライター陣が贔屓球団の今季を綴る”私的コラム”俺と12球団と2021年

プロ野球12球団、それぞれを愛してやまない書き手たちに、喜びや悲しみ、怒りなど思いの丈を思いっきりぶちまけてもらうこの企画。お待たせしました!2年ぶりの復活です!果たして2021年の書き手たちは、どんな〝思い〞を綴るのか

俺とライオンズと2021年/書き手・河野ヤスタカ

●銅像に自宅まで!恐るべし巧グッズ!
 2年前、リーグ2連覇を達成したのがウソのような2021年だった。長年の課題だった投手陣には一筋の光明が見えた。髙橋光成が2年ぶり2ケタ勝利&2年連続規定投球回に到達し、今井達也はキャリアハイの8勝、プロ3年目の松本航が自身初の10勝と、まだまだ発展途上ながら「先発3本柱」を形成。投げ過ぎはやや気になるが、平良海馬はセットアッパー、クローザーと大車輪の活躍を見せた。

ただ、せっかく投手陣が奮闘したのに、今度は自慢の打線がくすぶってしまった。かくも、歯車というものはなかなか噛み合ってくれない。森友哉は打率3割をマークし、38歳の中村剛也はチーム最多74打点を挙げたが、それ以外の選手がなかなか続かなかった。終わってみれば1979年以来、実に42年ぶりの最下位。そんなに長いこと最下位になっていなかったのが「逆にすごい」と話題になるほどだったが、唯一と言っていい明るい話題が、栗山巧の通算2000本安打達成だろう。西武の生え抜き選手としては意外にも初。

主力=流出というチームの歴史があるからこその“球団初”だが、2017年頃にはペース的に「微妙」と思われながらそこから持ち直し、38歳にして偉業を成し遂げたのはアッパレの一言だ。ただ、私が気になったのは2000本安打達成そのものではない。もちろん、それ自体素晴らしいことだし、ファンとしては泣きたいくらい嬉しいことだが、それ以上にライオンズという球団の“逞しさ”を感じる出来事があった。

それが、“栗山巧2000本安打記念グッズ”だ。私自身、せっかくの記念だから何か買おうと公式サイトをチェックししたのだが、グッズのバリエーションがとにかく多い。 タオルやメダルといったスタンダードなグッズはもちろん、ご時世を反映したマスクカバーから、スノードーム、養生テープ、可動式フィギュアまで……「どういった会議を経て決まったのだろう?」と思わずにはいられない商品の数々に、度肝を抜かれた。 ただ、これはまだ序の口。いろいろとポチるうちに、私は「禁断のグッズ」を見つけてしまった……。それが、「栗山巧/スケール銅像」だ。完全受注生産で、土台も入れた高さは約3メートル。重さは2・8トン。さらに、そのお値段は驚愕の990万円(税込)!「誰が買って、どこに飾るんだ!」と突っ込まずにはいられないが、残念ながらすでに販売期間は終了している。是が非でも購入者を見つけ出して、一度現物を拝んでみたい。

 しかし、「栗山巧記念グッズ」の奥深さはまだまだこんなものではない。極めつけにご紹介したいのが「巧の家」だ。どんな商品かを説明すると、本当に「家」なのだ。栗山本人のプロデュースにより、細かなこだわりが細部まで施されたこの住宅は、ズバリ本体価格2695万円(税込)! 土地代は別!ちなみに私は、念のためパンフレットだけ取り寄せてみたが(マジで)、妻に秒で却下された。施工エリアは埼玉県と東京都(一部を除く)だ。 こちらは銅像とは違い、2022年1月末までが申込期間なので、土地持ちの方、宜しければどうだろう……って気づいたらグッズ宣伝記事になってしまったが、これも栗山さんへのご祝儀ということで!

書き手・河野ヤスタカ
1982年生まれ、東京都出身。20歳を過ぎてからライオンズファンになったため、 「黄金期」の旨みは全く味わっていない“不遇の世代”。主力選手が次々と放出される中、自前の選手を健気に育成して戦うその姿に共感し、“生涯西武ファン”を誓ってもうすぐ20年が経つ。

出典:『がっつり! プロ野球(30)』

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