プロ初勝利を挙げた金久保優斗
4月14日、神宮球場で行われたDeNAベイスターズとの一戦で、高卒4年目の金久保優斗がマウンドに上がり、降雨による計1時間3分に及ぶ2度の中断にも動じず、粘り強い投球を披露し、5回2/3を3安打7奪三振3失点でプロ初勝利を挙げた。
金久保優斗は3回にDeNAベイスターズ先発・入江大生に与えた四球をキッカケにピンチを招き、牧秀悟にタイムリー二塁打を浴び2失点を奪われると、4点リードの援護をもらった6回には先頭打者の牧秀悟にソロホームランを浴び、3点差に詰め寄られる嫌な展開となるも、1アウト1塁で代打・オースティンを迎えた場面では、ちょうど100球となったところでこの試合2度目の降雨中断があったものの、再開後も続投し直球勝負でライトフライに打ち取った。
プロ初勝利を挙げた金久保優斗は「うれしい気持ちでいっぱいです。集中力を切らさずに、投げ切りたいと思っていた」。と喜びをかみしめた。
高津監督は「負担をかけてしまって申し訳ない。初勝利できて、次また頑張ってくれるんじゃないかなと思います。僕もうれしいです」。と若き右腕のプロ初勝に声を弾ませた。
2打席連発となるホームランを放った山田哲人
「3番・二塁」で先発出場した山田哲人が、今季初視察となる稲葉篤紀監督の前で、2打席連発となるホームランを放ち、打撃不調からの完全復活をアピールした。
まずは5回、1アウト2塁の場面で打席に立った山田哲人は、ファウルで粘って12球目の138キロのツーシームをレフトスタンドへ運び、3号2ランホームランを放つと、7回には先頭打者でヤクルト2番手・三上朋也から3球目の143キロストレートを捉え、レフトスタンドへ4号ソロホームランを放ち、2打席連続でホームランを放った。
山田哲人が2打席連発のホームランを放ったのは、2019年6月20日のソフトバンク戦以来となる連弾で、東京五輪メンバー入りへ、最高のアピールとなった。
2打席連発で稲葉監督の前で最高のアピールを見せた山田哲人は「オリンピックに出たい気持ちはある。でもチームとして試合に勝って、それに貢献するのが大事。結果にこだわっていきたい」。とチームへの貢献を最優先に結果を残し、五輪への出場を勝ち取りたいと明かした。
今季初視察で山田哲人の2打席連発を目の当たりにした稲葉監督は「正直、非常に心配している選手の1人ではあったが、視察に来たタイミングで2本見られるのも何かの縁かなと思う。プレミアの決勝のホームランを思い返すような、彼らしいバッティングを見られた」。と山田哲人の復調を喜んだ。
2打席連発で山田哲人が完全復活を遂げ、ヒットを量産し、チームの勝利に貢献できるか注目だ。
公開日:2021.04.15