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160km超の大谷翔平/千賀滉大/藤浪晋太郎など「速球派=体が大きい」のセオリーにオリックス山岡泰輔が反することができるワケ

Text:中島大輔

パーソナルトレーナー高島誠が明かす!なぜ、山岡泰輔は172センチ、68キロの小柄な体格で150km/hを投げられるのか!?

●「速球派=体が大きい」のセオリーに反する山岡泰輔
プロ野球の平均球速は年々上昇している。今や日本人投手が160キロを投げるのも決して珍しくない。エンゼルスの大谷翔平を筆頭に、千賀滉大や杉山一樹(ともにソフトバンク)、藤浪晋太郎(阪神)、平良海馬(西武)らが大台に到達した。

その背景にあるのが選手の大型化だ。NPBに所属する日本人選手の平均は1950年には170.7センチ、65キロだったが、2002年に180.1センチ、79.8キロまで大きくなり、2021年には180.8センチ、84.9キロを計測した(育成選手を含む)。

野球の競技特性として、自身の身体を使っていかに力を効果的に生み出すかが重要になる。その点で体格のいい選手は有利と言え、前述した5投手のうち3人が190センチを超えている。千賀は187センチだ。平良は173センチと上背こそないが、高校時代から筋トレに励んで現在は体重100キロ。ちなみに入団時は84キロだった。

アメリカでも同様の傾向が見られるなか、明らかに異質な投手が日本にいる。オリックスの山岡泰輔だ。172センチ、68キロと体格は日本人の一般男性と同程度だが、最速152キロを誇る。メジャーリーグを含めても、同等の背丈でこれだけの速球を投げる投手はメッツのマーカス・ストローマンなど数えるくらいではないだろうか。

「プロには“アメ車”タイプの投手が多いなか、山岡は“ハイブリッドカー”ですよね。燃費もいいですし」そう表現するのが、トレーナーとして山岡と個人契約する高島誠氏だ。オリックスやナショナルズで働き、現在広島でトレーニングジムを運営する高島誠氏が山岡を初めて見たのは瀬戸内高校1年生の頃だった。

 

「いつかプロに行くなと思いました。ガリガリだったけど、体の柔らかさもあったし、それをちゃんと扱える投げ方も身についていたので」高校3年夏には甲子園に出場すると、140キロ台中盤のストレートと鋭く曲がるスライダーで観衆を沸かせた。「動画見たけど、これは一番だわ」 ダルビッシュ有(現パドレス)がツイッターでつぶやき、世間的にも山岡への注目度はがぜん増した。 卒業後は社会人経由のプロ入りを目指し、東京ガスへ。入部して少し経った頃、「トレーニングを見てほしい」と高島氏は連絡を受けた。

 

高校時代から注目された山岡は社会人、プロと羽ばたく上で、投手人生の転機をこう話していたことがある。「瞬発系のトレーニングをするようになってから、一気に出力が高まるようになりました(」「高校野球ドットコム」のインタビューより)もともと性能が優れる“国産車”は、トレーニングによって“ハイブリッドカー”にグレードアップされていった。

出典:『がっつり! プロ野球(29)』

『革新的投球パフォーマンス』
著者:高島誠

「高校生なら誰でも140km/hを投げられるようになる」という命題に明確な回答をする超実践本!近年成長著しい広島県私立武田高校で強化メニューを担当するトレーナーの高島誠の下には、山岡泰輔投手や高橋礼投手というプロの投手たちもシーズンオフにトレーニングにやって来ます。高島はどんな指導をして成長に導いているのか。その考え方や練習&トレーニング方法を写真とQRコードで詳しく解説!

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