なぜパドックは左回り?
JRAのパドックは、全場すべて左回り。1人で馬を引く場合、人は必ず馬の左側に立ちます。
これはなぜか?これにも諸説あるのですが、昔、武士は左の脇に刀を差して馬を引いていました。そこに敵が現れたとしましょう。とっさに刀を抜くのに、馬の右側に立っていたら、馬を斬ってしまう可能性がありますよね。それを避けるために、馬の左側に立つのが常になったと言われています。
左に立って、左回りなら、人が邪魔にならず、お客さんからも、馬がよく見えますもんね。
地方競馬でも、そのほとんどのパドックが左回り。
ただ、九州の佐賀競馬場だけは、なぜか右回り。その理由には、これまた諸説あるのですが、利き腕である右手を、常に空けておくためという説があるようです。
【書誌情報】
『究極の競馬ガイドブック 自分で“勝ち馬”を探せるようになる』
著者:長谷川雄啓 JRAビギナーズセミナー講師
競馬場などで行われている競馬初心者施策でビギナーセミナーの講師を務めている長谷川雄啓氏。そこで競馬初心者の人々と触れ合うことで「初心者の人が馬券を買うまでに知りたいポイント」を体得してきました。これまでの教本だと、まるで家電の説明書のように、“抜け”があったらマズいと、それはそれは細かく、ビギナーには不要な細かい情報まで書いていました。この本では、そういった内容を極力省きます。ポイントを押さえれば、細かいことは自然と覚えていくので、まずは開いた“競馬の扉”を閉じさせないよう、自力で予想を楽しめるよう導いてあげるのを目的とした本です。
公開日:2020.09.05