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史上唯一となる毎日王冠連覇。競馬界に君臨する伝説的名馬オグリキャップ!

Text:あもあもだいち

勝馬には名馬が並ぶ毎日王冠

ついにJRAも有観客となる今週。秋のGⅠマイルチャンピオンシップと天皇賞(秋)を占う、重要な戦いが東京競馬場で行われる。それが「毎日王冠」だ。

歴代勝馬に快速の逃げ馬サイレンススズカ、現役~種牡馬として大活躍のダイワメジャー、8歳にして初GⅠ制覇を成し遂げたカンパニーなど、名馬がずらりと並ぶ。

今年も朝日FS勝馬のサリオス、エプソムC勝馬ダイワギャグニー、小倉大賞典を勝ったカデナなどの有力馬が、出走を予定している。果たして勝って秋のGⅠ戦線を賑わす馬は⁉

レースの前に、今回1番人気になるであろうサリオスと同じ3歳で、グレード制以降に毎日王冠を制した唯一の連覇馬をご紹介しよう。

1988年・89年勝馬「オグリキャップ」

 地方は笠松競馬場でデビュー。笠松で圧倒的成績を残し、現表記3歳時に中央へ移籍。
年齢的にはクラシックに出走する権利を有していたが、クラシック登録がされてなかったため、結果出走することはなかった。しかし、世代でもトップ中のトップと言わざるえないくらいの成績を残す。中央移籍後、重賞6連勝を飾るのだ。

 初GⅠの天皇賞(秋)では2着、ジャパンカップでは3着と勝てなかったが、暮れの有馬記念で、初GⅠ勝利を達成する。6連勝目が毎日王冠だった。

 翌年の現表記4歳では、故障から前半戦を休養。9月のオールカマーから始動し、復帰戦を勝利で飾る。続く毎日王冠も勝ち、史上初めて毎日王冠の連覇馬となる。

次戦の天皇賞(秋)をまたも2着と惜敗するが、続いて参戦したマイルチャンピオンシップを勝ち、GⅠ2勝目を飾る。その後はジャパンカップ2着、有馬記念5着でシーズンを終える。

伝説となった1990年有馬記念

 翌現表記5歳は、6月の安田記念(GⅠ)からの始動。見事に勝利を果たすも、その後は宝塚記念2着、天皇賞(秋)6着、ジャパンカップ11着と成績を落としていく中、有馬記念を最後に引退することを発表。

 引退レースの有馬記念には、オグリキャップを一目見ようと、未だ塗り替えられることのない最多17万7779人が、中山競馬場に詰め掛ける。鞍上に安田記念以来のコンビを組む武豊を迎えた。近走の成績から単勝4番人気だったが、メジロライアンなどの名馬を抑え、2年ぶりに有馬記念を勝利。
ウィニングランでは「オグリコール」が起こった。

 その後は種牡馬となるも、現役時代のような成績を残せないまま、2010年に死亡。

 葦毛の怪物オグリキャップに続く怪物の誕生となるか⁉
発走は、10月11日 東京競馬場11レース 15時45分予定。

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