テイエムオペラオーが現役だったら、春古馬三冠も可能だったか?
初の無観客G1となった「高松宮記念」に続いて、今週行われる「大阪杯」も無観客試合となるため、静寂のG1が2週続くことに。
しかし、2017年にG1に昇格してから4年目となる今年は、ブラストワンピースを筆頭に、豪華メンバーが出走してくる。
ダービー馬のマカヒキ、ワグネリアン、昨年の秋華賞馬クロノジェネシス、エリザベス杯馬のラッキーライラックと、2000mを主戦として活躍してきた馬が、虎視眈々と勝ちを狙っている。
また、大阪杯がG1に昇格するとともに、春古馬3冠として、この大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念を同年で制すると、2億円のボーナスがJRAから与えられることになっている。(そのうち2冠を制した馬は、キタサンブラック1頭のみ)
とは言え、正式にJRAの表彰対象とはなっていないが、従来から秋古馬3冠と言われる天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念を制したのは、現在までテイエムオペラオーとゼンノロブロイの2頭のみだ。
G1を3連勝することの難しさがここでもわかるだろう。
春古馬3冠が制定される前に、天皇賞(春)と宝塚記念を制覇した馬は、グレード制後何頭いたかと言うと、全部で6頭いる。
2006年 完全無欠の3冠馬 ディープインパクト
2003年 縦横無尽のスタミナ ヒシミラクル
2000年 秋古馬3冠馬 同年春に2冠を制している テイエムオペラオー
1994年 デビューから15戦連続連対は歴代2位 ビワハヤヒデ(1位はシンザンの19回)
1989年 地方からの刺客 イナリワン
1988年 オグリキャップのライバル 稲妻2世 タマモクロス
上記6頭の時代に、春古馬3冠があったとしたら、はたして3冠馬が生まれていたのか?
今となっては、想像するしかない。
さて、どの馬が春古馬3冠の権利を得ることができるのか?
発走は、4月5日 阪神競馬場 11レース 15時40分予定
公開日:2020.04.04