帝王賞を連覇した馬はいない
ダート界の総決算レース帝王賞が、6月24日に大井競馬場で開催される。毎年、JRA・地方のスターホースが集結するレースであり、連覇を達成した馬は1頭もいない。
今年も昨年の勝馬オメガパフュームを筆頭に、JRAから出走予定の7頭全てがGⅠ級を制覇。地方からも古豪ノンコノユメが控えており、合計、GⅠ級馬8頭による競演となっている。
古くはアブクマポーロやメイセイオペラも勝ってきたこの帝王賞。前述の通り連覇を達成した馬は1頭もいないが、2度勝ったことのある馬は、チヤンピオンスターをはじめ3頭いる(チヤンピオンスターは交流競走前で、統一GIに格付け後の1997年以降は2頭)。
それでは、統一GIに格付け後の2頭を紹介しよう。
フリオーソ
2008、2010年の勝馬。
初出走時から地方所属馬ながら、GⅠ級を5勝も挙げている。そのため生涯獲得賞金も8億4千万円を超え、地方馬として歴代1位に位置している(2位はアブクマポーロで8億2千万円強)。GI級競走で連対数17回を記録し、2着回数も11回と、ともに日本歴代最多記録保持者。地方の年度代表馬に4回も輝くなど、長きに渡りダート界を牽引したスターホース。引退後は種牡馬として、地方重賞を勝つ馬を多く輩出するなど、いまだに活躍している。
ホッコータルマエ
2013年、2015年の勝馬。生涯ダートのみに出走。3歳時はまだ幼く、遊びながら走っていたため、能力を出し切ることが出来ないでいた。しかし、4歳以降に安定して走ることが出来るようになると、GⅠ級を10勝するスターホースとなる。種牡馬として今後の活躍が期待される。
果たして今年は、初の連覇馬誕生となるか? それとも4頭目の2勝馬が出るのか?
発走は、6月24日 大井競馬場 11レース 20:05予定。
公開日:2020.06.22