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飛距離アップを果たす使えていない筋力を呼び起こすトレーニングとは?【中村俊介のコンディショニング講座】

スウィングづくり前に、まずはカラダづくり【飛距離アップのためのコンディショニング講座】

●筋力トレーニング編【PART2】
前回の「筋力トレーニング編」ではサイドジャンプとサイドランジを学んだ。どちらもスウィング軸の安定につながるが、今回は実際のスウィングによく似たトレーニングを紹介。また、さらなる飛びを生むために欠かせない「瞬発力」を磨くヒントも提案する。

【TRAINING1】フロントランジ+ツイスト

2kgのメディシンボール(または水を入れた2リットルのペットボトルなど)を持つ。右(左)足を1歩前に踏み出し、ヒザと股関節が安定した状態で手を前に出し、右(左)に回旋していく。回旋したときにヒザが内側に入ったり、上体や体の軸がブレてしまわないように気をつける。

●左右交互にステップしてひねる計20回行う


【TRAINING2】フロントランジ+ツイスト(ゴルフバージョン)

より実践的なゴルフバージョンにもチャレンジしてみよう。上体を前傾させた姿勢から右(左)足を1歩前に踏み出し、右(左)に回旋していく。ゴルフはスウィング中の上体の前傾が大切なので、このトレーニングも身体を起こさず、少し斜めに倒してお腹に力が入った状態をキープしたまま、左右交互に計20回行う。

●左右交互に計20回行う


●〝使えていない〟自分の筋力を〝使える〟状態に呼び起こそう
筋力トレーニングといっても、厳密にいうと筋力をアップさせるには非常に時間がかかるものです。ただし、今ある自分の筋肉が使えていない、つまり「脳と身体がちゃんとつながっていない状態」の人がたくさんいます。そういう意味では、脳と身体をうまくつなげて、今ある筋肉を使えるようにするというのも筋力トレーニングの1つになります。

本当に筋力を上げようと思うと、身体に負荷をかけたトレーニングを週2〜3回×3カ月は続ける必要がありますが、使えていない筋力を呼び起こすというのであれば、2週間とか1カ月くらいで効果が出てきます。ここ(パフォーマンススタジオ Link)の会員にゴルフ研修生をしていた方がいます。元研修生ですからボールをとらえる感覚があって、当てるのがうまい。でもダウンスウィング以降で左に乗れていないため、スライスめに当たってしまうんです。それでもある程度は飛んでいましたが、使えていない筋力を呼び起こすトレーニングによって、飛距離アップを果たすことができました。

筋肉自体は鍛えれば必ず変わってくるものです。高齢でも関係なく、90歳でも変わります(ただし、若い人よりも血流や代謝が悪いので、回復に時間はかかりますが)。デスクワークで背中が丸くなっている人は、その姿勢が楽だから丸くなるのであって、人間は普段の生活に適応するためにその身体になっています。ですから、意識していい姿勢をとり続けていると、それがその人にとって楽な姿勢になってきます。普段からいい刺激を入れていると、ちゃんと身体は反応する。筋力は裏切らないのです。

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【出演者情報】
●中村俊介
筑波大学大学院でスポーツ医学を学び、2006〜09年に片山晋呉プロの専属トレーナーを務める。その後は各種競技の代表選手のトレーニング、コンディショニングを指導。現在はJLPGA ツアーに帯同し、女子プロのコンディショニングを行う。東京・港区に2020 年7月にオープンした「LinkPerformance Studio」(http://link-inc.tokyo)ではヘッドトレーナーを担当

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