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どうしてカラダがゆがむとよくないのか?【痛みのない身体になる究極の整体術】

Text:加賀谷慶太

ゆがみはカラダに余計な負担をかける

日頃あまり意識していませんが、地球上で暮らす人間はつねに重力からの影響を受けています。二足歩行をする人間は、地球の重力に逆らいながら二本の足で立ったり、歩いたりするわけですから、私たちの骨や関節、筋肉には、知らず知らずのうちに大きな負担がかかっています。

つねにまっすぐ立っていれば、重力によって垂直下方向に引っ張られるので、重心軸がブレることはありません。しかし、身体が右側に傾いていたらどうでしょうか。当然、右側に重力の影響を強く受けます。

同様に左に傾いていれば左側に、前に傾いていれば前に、後ろに傾いていれば後ろに重力によって引っ張り続けられることになり、骨や筋肉に余計な負担をかけてしまいます。

人間のバランスシステムは、どこかが傾くとどこかが反対側に傾くという「だまる落としゲーム」の方式です。ですから、日常生活での姿勢不良などの悪影響やカラダの使い方のクセなどでカラダがゆがんでいると、重力に対してバランスをとろうとして、違う骨や筋肉に余計な負担をかけてしまうのです。

筋肉や自律神経にも影響をおよぼす

カラダがゆがむと、具体的にどのような影響が出るのでしょうか。

まず、骨盤の上に位置する腰椎(ようつい)がゆがむと腰痛の原因となります。頭に近い頚椎がゆがむと、首痛、頭痛、肩こり、めまいなどの一因になります。

骨がゆがむということは、単に筋肉に影響をおよぼすだけではありません。自律神経の緊張を招いたり、血液やリンパの流れを妨げます。

したがって、カラダのゆがみを整えるというのは、単に骨格のゆがみを治すのではなく、周辺の筋肉の緊張をゆるめ、自律神経を正常にすることも意識しなければならないのです。


カラダのゆがみ、不規則な生活、食事(内臓疲労)、ストレスは、身体バランスの悪化を招きます。バランスが崩れると、筋肉の過緊張→血流の悪化→全身への酸素供給が不十分→筋肉内に疲労物質が蓄積→弾力性がなくなり固まる→痛みの発症といった連鎖を起こします。さらに、痛みの増大、範囲拡大に伴い、カラダのゆがみはさらに大きくなります。

こうして負のスパイラルができ上がり、症状が慢性化し治療を受けたとしても、よくなるまでに時間がかかるようになっていきます。

【書誌情報】
『痛みのない身体になる究極の整体術 1日8分の調整でゆがみが治る!』
著者:加賀谷慶太 東葉コンディショニング整体院 総院長

カラダの痛みや不調の原因は「ゆがみ」。このゆがみを正し、全身のバランスを整えれば、腰痛・関節痛・手足のしびれ・肩こりなどの痛みのない健康的なカラダを手に入れることができます。本書では、どこに行ってもなかなかよくならない人が最後に駆け込む整体院として多くの実績を上げ、患者を救ってきた著者が、独自の施術療法QPR(クイック・ペイン・リリース)法を「自分でできる」ようにアレンジして効果的な41のエクササイズとして紹介。全身および部位別に痛みの解消、予防ができます!

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