世界の強豪国と堂々と戦い、爪痕を残した「箒星ジャパン」。世界からは驚きと称賛の声。
クアッドボール日本代表、通称「箒星ジャパン」が、2023年7月15日・16日にリッチモンド(アメリカ)で行われた、国際クアッドボール協会(IQA)主催の「IQA WORLD CUP」に初出場しました。箒星ジャパンは、世界の強豪国と堂々と戦い、W杯初出場・初勝利を達成。最終的に11位で大会を終えました。世界のクアッドボールコミュニティからは驚きと賞賛の声が寄せられています。
■クアッドボールとは?
ハリー・ポッターシリーズに登場する「クィディッチ」を元に発展したスポーツです。
世界40カ国超で競技されており、日本では競技人口200名程度の8チームが活動しています。
箒に見立てたアクリルパイプにまたがり、リング状のゴールに得点するボール(クアッフル)を投げ入れる事で10点を得点。プレイを妨害するボール(ブラッジャー)や、得点が30点入るボール(スニッチ)などが、同時進行的にピッチに登場する中、最終的に多くの点を得たチームが勝利となります。
■IQA WORLD CUPとは
今年で第5回目となるクアッドボールワールドカップ(IQA World Cup)。
第1回 2012年@オクスフォード(イギリス) 優勝アメリカ
第2回 2014年@バーナビー(カナダ) 優勝アメリカ
第3回 2016年@フランクフルト(ドイツ) 優勝オーストラリア
第4回 2018年@フィレンツェ(イタリア) 優勝アメリカ
第5回は、2023年の7月15日-16日で開催され、
最多優勝を誇るアメリカはリッチモンドで開催されました。
15日に予選リーグ、16日に順位決定トーナメントが行われました。
■予選リーグで世界に示した「箒星ジャパン」の実力
ワールドカップ初参加となった日本代表「箒星ジャパン」。
予選リーグは、
・第3回大会で優勝したオーストラリア
・過去3大会でベスト4入りしているカナダ
・昨年のヨーロッパ選手権で準優勝のドイツ
・昨年のパンアメリカン選手権で優勝したブラジル
といった、強豪国と同組となりました。
いわば「死の組」に入った箒星ジャパンですが、
全ての試合で、終盤まで30点差以内(3ゴール差以内)に食らいつき、
スニッチを取れば同点で延長、もしくは、逆転で勝利、
という状況を作り出しました。
最後は、いずれの試合も、地力の差を見せつけられる形で敗北してしまったものの、
「日本がここまでやれるとは思わなかった。今大会の最大のサプライズだ。」
「体格で劣る中でも、戦術的なプレー、アグレッシブなプレーで、
強豪国と互角以上に戦ったことは賞賛に値する。2年後のワールドカップが楽しみ。」
など、世界のクアッドボールコミュニティからは、
驚きと賞賛の声が寄せられました。
■待望の歴史的初勝利
グループリーグ全敗となり、
9位決定トーナメントにまわった箒星ジャパンの初戦は、ノルウェー。
大柄な選手が揃う相手に対し、
試合序盤から、攻撃的な守備と、素早いパス回しで圧倒。
最後は今大会初、
日本史上初となるスニッチキャッチにより30点の追加と試合終了を決め、
歴史的初勝利をあげました。
世界と戦える楽しさと、勝ちきれない苦しさを抱えていた、選手・スタッフは、
勝利が決まった瞬間、スニッチキャッチを成功させた選手に駆け寄り、喜びを爆発させました。
続く9位決定戦は、予選リーグのリベンジとなるブラジル戦。
予選以上に僅差でもつれる試合展開でしたが、
最後はビデオ判定により相手のスニッチキャッチが認められ敗戦。
箒星ジャパンは11位で大会を終える結果となりました。
その後、箒星ジャパンの戦いぶりに興味をもってくれたフランスと、
大会の合間にフレンドリーマッチを行うなど、
クアッドボールを通じて世界と交流を深めました。
■ワールドカップの経験を経て迎える全日本選手権
10月に、第6回全日本クアッドボール選手権を予定しております。
今回、箒星ジャパンとしてワールドカップに出場した日本代表選手は、
それぞれの所属チームに戻り、大会に向けた準備に入っています。
共に世界と戦った代表選手たちが、各チームにその経験を持ち帰ることで、
世界レベルのプレーが基準となる、ハイレベルな大会が予想されます。
一方で、今年に入って新しく幾つかのチームが組成されており、
コミュニティ大会では、既存のプレイヤーを脅かすパフォーマンスを見せています。
世界を知った選手・チームが実力を見せるのか。
それとも、新しい選手・チームが頭角を現すのか。
日本クアッドボールの歴史の中で、最も大きな意味を持つ大会となります。
大会の詳細は決定次第、
一般社団法人日本クアッドボール協会のホームページでお知らせいたします。
https://quadball.jp/
■箒星ジャパンの結果詳細
※はスニッチキャッチ成功チーム
・日本 30 - 110 カナダ※
・日本 110 - 220 ブラジル※
・日本 70 - 130 オーストラリア※
・日本 60 - 140 ドイツ※
・日本※ 150 - 90 ノルウェー
・日本 80 - 130 ブラジル※
結果 11位
■お問い合わせ先
一般社団法人日本クアッドボール協会
info@japanquidditch.com
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公開日:2023.07.25