SPORTS TALK
- スポーツを通じたコミュニケーション -

  • HOME
  • おすすめ
  • 今年こそ、頂点へ。千葉ロッテマリーンズ藤岡裕大が語る2022年シーズン優勝への思い【ラブすぽ独占インタビュー】

今年こそ、頂点へ。千葉ロッテマリーンズ藤岡裕大が語る2022年シーズン優勝への思い【ラブすぽ独占インタビュー】

Text:花田雪

プロ1年目の2018年から一軍レギュラーに定着し、今季で5年目を迎える藤岡裕大。昨季は主戦場としたショートだけでなく、サードも守るなど“新境地”を迎えたイメージも強い。チームが掲げる「頂点を、つかむ。」というスローガンを実現するためには、間違いなく必要な戦力であり、悲願の優勝へ、強い思いを胸に秘めて2022年を迎える。新シーズンの開幕を直前に控えた“優勝のキーマン”に、今季への意気込みをズバリ、直撃取材!

昨年感じた“悔しさ”と“手応え”
今年こそ、頂点へ――。

――開幕戦も間近に迫っていますが、調整は順調ですか?

藤岡 オープン戦は打つ方が「もう少し」という感覚だったのですが、これからしっかりと仕上げていきたいですね。メンタルの部分でもギアをしっかりと入れて「開幕モード」に入っていかなければいけないなと感じています。

――今季のチームスローガンは「頂点を、つかむ。」に決まりました。発表時の井口資仁監督のコメントにも「絶対に優勝するという想いを明確な言葉として表した」とありますが、チームとしても「優勝」への思いは強い?

藤岡 やるからには優勝を目指すのは当然のことです。チーム全員がそれを共有できているし、言葉に出さなくても同じ思いでシーズンを戦えると思っています。

――直接的に「優勝」を意識したスローガンはマリーンズでは珍しいと思うのですが、そこにも強い意志を感じます。

藤岡 「今年にかける」という気持ちは、僕自身はもちろんチームからもすごく感じます。昨年は悔しい思いもしましたし、そんな中で毎年、優勝に近づいているという実感もある。その意味では今年はいつも以上に(優勝を)獲らないといけないという思いはありますね。

――過去2年間はパ・リーグ2位。誇れる成績である一方、あと一歩で優勝を逃し続けているとも言えます。

藤岡 特に去年は141試合目まで首位にいたのに優勝を逃してしまいましたし、1位と2位の差も痛感しました。その意味で“優勝したい”という思いもさらに強くなっています。

――チームが強くなっているという実感もある?

藤岡 選手層は厚くなってきているなと感じます。どのポジションも、誰が出てもしっかりと結果を残せる。途中から出る選手もレギュラーの選手と遜色ない数字を残せますし、そういう部分でも「戦えるチーム」になってきていると思います。

今年の課題は“打撃”
“打てるショート”を目指したい

――藤岡選手自身も1年目から主力としてプレーを続けていますが、チーム内の変化も感じている?

藤岡 若い選手が本当に頑張ってチームを底上げしてくれているので、僕自身も彼らに負けないようにという思いでやれています。刺激もすごく受けていますね。

――チームが目指す「優勝」には当然、藤岡選手の力が必要になってきます。

藤岡 守備はもちろん、しっかり任されたところをやりたいなと。その中で一番は「打つ方」ですね。もっとチームを引っ張っていけるような成績を残したいです。

――昨季は137試合に出場して打率.255、3本塁打、37打点。この成績はもっと上乗せしていきたい?

藤岡 昨季はシーズン最後に調子を落としてしまい、思うような形で終われなかったのが悔しかったです。シーズン残り1カ月くらいまでは自分でも良い状態でプレーできているという実感があっただけに、今季は1年間通してしっかり安定した数字、波のない数字をキープしたいですね。

――逆に「守備」に関してはプロで4年間やってきたという自信がある?

藤岡 1年目から試合に出させてもらって、ある程度「やれる」という感覚はつかめてきました。だからこそ、何度も言うようですけど今年は「打つ」ことでよりチームに貢献したいですね。

――昨季はプロ入りから主戦場としてきたショートだけでなくサードを守る機会も増えました。

藤岡 もちろん、ショートにこだわりはあります。ただ、チーム事情もあるのでサードだろうが外野だろうが、使ってもらったポジションでしっかりと結果を残すことを意識しています。

――ポジションが変わることで打撃への影響はある?

藤岡 ショートは守備面の負担が重いという感覚はあります。ただ、それを言い訳にはしたくないんです。ショートでも打つ人は打ちますし、そういう選手を見ると、自分も守備だけでなく、打撃でも結果を残さなければいけないと感じています。

――具体的に、なにか「変えた」部分はあるのですか?

藤岡 一昨年と比べたら、ガラッと変わっていると思います。「どこが」と言われるとちょっと難しいんですけど……(笑)。体からバットが離れてしまうクセがあったのでそこも改善できている実感はあります。打席の中で打つ方向をしっかりイメージできるようにもなりましたね。

――打者として、どんな役割を期待されていると感じますか?

藤岡 下位を打つのであればどうやって上位打線に良い形で回していくかを考えています。チームには荻野(貴司)さんなど良い打者がたくさんいるので、そういう人たちにしっかりとつないでいくことが重要かなと。

――先ほど、「若い選手が頑張っている」という言葉もありましたが、20代後半を迎えている今、チームの中で意識している「役割」はありますか?

藤岡 もちろん、プレーや背中で若い選手たちを引っ張っていきたい気持ちはありますけど、そこまで意識はしないですね(笑)。ウチは若い選手も伸び伸びやれて、先輩たちもそういう環境を作ってくれています。そこがチームの強みでもあるし、僕が意識して声をかけたり、気をつかう必要がないくらいチーム全員で勝利を目指せる空気感があります。

――目指すべき「優勝」に向けて、チームの雰囲気もすごく良いことが伝わってきます。最後に改めて、今季への意気込み、ファンへのメッセージを聞かせてください。

藤岡 そうですね……“確実”に優勝します。今年はみんな強い思いを持っているので、最後に良い報告をできるように143試合、全力で戦うので、応援よろしくお願い致します!

――ありがとうございます!“頂点”、期待しています!

取材:2022年3月15日
インタビュー及び記事執筆:花田雪
協力:千葉ロッテマリーンズ