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「来季はもっと1軍で」調子の波を減らし飛躍誓う千葉ロッテマリーンズ池田来翔!【ラブすぽ独占インタビュー】

Text:花田雪

千葉ロッテマリーンズのドラ2ルーキー池田来翔。大型内野手として春から存在感を示し、大きく期待されたが、今季の1軍試合出場は10試合にとどまっている(10月1日時点)。池田来翔に、1年目で感じた課題と来季への思いを語ってもらった。

なにもできなかった……
でも、「感触」もつかめたプロ1年目

――プロ1年目のシーズンも、もうすぐ終わります(インタビューは9月21日)。率直にルーキーとして過ごした1年をどう振り返りますか。

池田 何もできなかったな……という思いがあります。キャンプ、オープン戦、シーズン序盤と一軍に呼んでもらえたのに結果を出せず、結果的にファームでの生活が長くなってしまいました。もう少し一軍でインパクトを残すことができれば、たとえばファームに落ちても一軍に呼ばれるまでの期間がもう少し短かくなったんじゃないかな……と。

――池田選手には今年の2月末にもこの『ラブすぽ』でインタビューさせて頂きました。当時は実戦で結果も残していて、池田選手自身も「手ごたえを感じている」とお話ししてくれましたが、どこかで「プロの壁」を感じる瞬間はあった?

池田 プロでは毎日試合がある中で、調子の波があるとやっていくのは難しい。特にバッティング面で僕自身、好不調の波が大きかったなと感じています。一軍の選手を見ていると、そういう波が極端に少ない。プロでやっていくにはそういう部分も慣れていかないと活躍できないんだと実感しました。

――プロの投手のレベルの高さについてはどう感じましたか。

池田 一番は慣れだと思っています。打席を重ねれば、少しずつ順応できるんじゃないか、という感触は持っています。

――「毎日試合がある」ということでしたが、体力面で辛いと感じることは?

池田 体重が少し減ったりはしましたけど、ケガもなかったですし、そこまで厳しいとは感じていないです。疲れのピークはむしろキャンプからオープン戦あたり。あの頃はとんでもない疲れを感じていましたけど、もう慣れましたね。

――先ほどおっしゃっていた「調子の波」の重要性を感じた頃ですね?

池田 まさにそうですね。あの頃結果が残せなかったのが、自分の中では大きかった。

――ここまでのプロ1年目を踏まえて、課題と感じている部分は?

池田 体が硬いので、まずは柔軟性をつけたいです。それがあれば、プレー面でも体力面でも変化が生まれるんじゃないかなと。オフに入ったら、重点的に取り組もうと考えています。

――シーズン中から取り組んでいることはある?

池田 ウエートでも重量を挙げるというより、器具を使って柔軟性を出したり、筋力を「維持」する意識を持ってやっています。

――思うようにいかなかったこともあった1年間だったと思うのですが、その中でつかめた「手ごたえ」があれば教えてください。

池田 最初、一軍に呼ばれた頃は投手の投げるボール全部に「食らいつく」という印象でした。そこからファームでのプレーが続いて二度目に一軍に呼ばれたときは、春先とは違う「打席感」がありました。ボールも良く見えるようになっていましたし、そういう意味での手ごたえは少しだけつかめたかもしれません。

対戦して衝撃を受けた
和田毅のストレート

――一軍と二軍で明確な違いは感じる?

池田 球場も含めた雰囲気、あとはやはり投手が全然違います。打てるボール、チャンスボールの数が極端に少ない。二軍の投手が1打席で2~3球あるとしたら、一軍はそれが1球しかこない。そのくらい、レベルは違ってくいるなと思います。

――一軍で結果を残すにはその「1球」を確実に仕留めなければいけない。

池田 そうですね。そういう確実性の部分ももっと高めていきたいです。

――やはり、「もっと一軍の試合に出たい」という思いは強い?

池田 もちろんです。プロ野球選手がプレーして、お金を稼ぐ場は「一軍」だと思っていますし、そこで活躍するためには当然経験も必要になるので、もっと上で使ってもらえるように頑張りたいです。

――具体的に「すごかったな」と感じた選手はいますか?

池田 ソフトバンクの和田毅さんです。オープン戦で一度だけ対戦させてもらったんですけど、ストレートがホップするような軌道でした。野球人生で初めて見るボールだったので、一番印象に残っています。

――球速自体は、決して「速い」わけではないですよね?

池田 そうですね。数字だけなら同じようなスピードは経験したことがあるんですけど、それで「一軍の打者でも当たらない」というのは、そういうことなのかなと思います。

――野手で印象深い選手は?

池田 同じチームでやっている髙部瑛斗さんです。国士舘大時代の先輩なんですけど、いざ一軍でプレーしている姿を見ると、年間通して波が少なく、同じような結果を残し続けている。やはり「すごいな」と感じます。

――最後になりますが、のこりわずかとなったシーズンへの意気込み、ファンの方へのメッセージをお願いします。

池田 残り試合は少なくなってきましたけど、まだ何があるかわからないですし、まずは自分が持っている力を少しでも上げられるように頑張っていきたいです。ファンの方には、一軍の出場機会が少なかったんですけど、これからもっと顔と名前を憶えてもらえるように、一軍でプレーできる姿をもっと見せたいと思っているので応援よろしくお願いします!

――ありがとうございました!

収録:2022年9月21日
インタビュー及び記事執筆:花田雪
協力:千葉ロッテマリーンズ

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