豪速球は投げられるが、ゆっくりとは投げられない!?
クルーンという外国人投手を覚えているだろうか。
DeNAベイスターズ (2005 – 2007)、巨人 (2008 – 2010)でクローザーとして活躍したピッチャーだ。
とにかくボールが速かった。
当時としてはプロ野球界最速の162kmを投げ、フォークボールなのに150km出るというスーパーピッチャーだった。
そのクルーンとチームメイトでもあり、のちに対戦相手となった石川雄洋さん。
対戦時にピッチャー強襲のゴロを打った打席のことが思い出に残っているという。
何が起こったのだろうか?
なんと打球を処理したクルーンがファーストまでゴロで送球したのだ。まるでボーリングのように。
スピードピッチャーにありがちな、守備としての送球が上手に投げれない選手。
ファーストが捕りやすい適度な球速が投げられない。イップスと言えるだろう。
クルーンはその最たるタイプだった。
石川雄洋さんは一塁まで走っているときに面白いが、クルーンのことを考えると何とも言えない気持ちだったことをいまだに覚えているという。
公開日:2021.12.08