プレイヤーに送る、たったファール1本から見える投手心理
投手目線から「打たれると嫌なファール」「何とも思わない、このバッターは打ち取れると思うファール」を教えてもらった。
少し専門的な話になるが、現役プレイヤーにとってはとても興味深い話だぞ。
まず、前提として村中恭兵投手は左投手だということ。
バッターは右バッターだとして読んで欲しい。
打たれて嫌なファールは大きく2種類。
・真っすぐを待たれて、ライト方向にライナー性で打たれたファール
理由は、このファールはバットが返っていない証拠で、それだけミートされる可能性が高い。
このあとに変化球でタイミングを外してもしっかりと引っ張れて三遊間に強い打球を飛ばされることが多いという。
・バックネットへのファール
理由はタイミングが完全に合ってしまっているから。
バットとボールの当たり所が数ミリ違っていたらホームランされていてもおかしくないと感じるという。
特に神宮球場だと、少し詰まってもパワーのある打者にはスタンドに持っていかれたという。
逆に、これは打ち取れると感じるファールを一つ。
・真っすぐに対してレフト方向への強い打球のファール
真っすぐにヤマを張っているだけなので、次に変化球を投げれば空振りが取れる可能性が高い。
公開日:2021.09.10