OPSとは出塁率+長打率で算出される数字!
「栗山英樹監督はWBCでベースボールをやろうとしているように見える」と話すのは中島大輔氏。
その理由はパワーピッチャーを多く選んだり、ヌートバーを呼んだりしたことから感じられるという。
ちなみにヌートバーの昨年成績は108試合に出場して打率.228、ホームラン14本とこの数字だけを見ると決して高いものではない。
しかし、アメリカ野球で重要視されるほかの項目を見ると優秀なのだ。
その一つが「バレル」。打球速度と打球角度の組み合わせを示す指標だが、ヌートバーはこの数字が高い。
また、選球眼が良いのでフォアボールが多く、出塁率は.340と高い数字を残している。
つまりはOPSも高くなり、OPS.788と高い数字を残している。ちなみに鈴木誠也のOPSは.770だった。
ヌートバーはMLBで外国人ピッチャーに慣れているという点からも期待ができる。
日本人ピッチャーと外国人ピッチャーとの大きな違いは2つ。
・投げるボールが強い
・ボールが動く
ただ、ボールの強さは山本由伸や高橋宏斗などに代表されるように日本人ピッチャーも徐々にメジャーリーガに負けないレベルで強いボールを投げられるピッチャーが出てきている。
問題は動くボールだ。ここに栗山英樹監督がヌートバーを呼んだ意味が隠れていそうだ。
もし、一次リーグで結果が出なくても準決勝、決勝で貴重な1本を打つヌートバーであることを信じよう!!
文章:「ラブすぽ」編集部
※この動画は2023年1月31日に実施した野球ライター座談会の模様です。
参加ライター:氏原英明、中島大輔、花田雪
インタビュアー:松下憲一(日本文芸社)
公開日:2023.03.06