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大卒初任給3万円のベトナムで月4回5000円のサッカー教室が人気のワケ

「サッカーが全てじゃない」?北口さんの掲げる本質的な理念

-まず、どうして「ベトナム」なのでしょうか。

今、ベトナムは相当伸びていて、年間6%から7%くらいで経済成長しています。その理由は、人口増加です。「人口=国力」でもある。でも、人口ボーナスが終わったタイミングでさらに経済成長できるかを考えた時に何が大事かと言うと、「幼少期からの教育」だなと。そういった中で、我々が提供できるサービスで解決できるものがあるということを日々感じています。

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-「アミティエ・スポーツクラブベトナム」では、サッカーを通した人間教育を目指しているのですよね。

前提として、「サッカーが全てではない」ということを言っています。サッカーの技術を上げることを一番の目的にはしていなくて、企業理念は「社会で出た時に活躍できる力をサッカーというツールを使って身につけよう」というものです。具体的に言うと、多少苦しいことがあっても乗り越えていく力だったり、どんなことも積極的にチャレンジしていく力だったり、仲間とチームワークを持っていく力だったり。そういうのって社会で生かされると考えているんです。

確かに、スポーツを通して身に着ける社会スキルって多そうです。

「インサイドパス上手いからって会社入れますか」って言ってもそんなことになるわけないし、「シュートが上手いから給料3万円あげてもらえますか」と言ってもそんなわけない。僕自身サッカーをやってきて思うのは、 サッカーはもちろん大事だけど、もっといろんな世界を子どもたちに見てほしいんです。サッカーは人生の一部であって、人生に必要な色々なことをサッカーというものを通じて得てほしい。社会に出てたくさんビジネスの経験などもしてほしいという願いで、指導しています。

-スクールの会費は、なかなかの高価格帯ですね。

月4回で5000円です。今のベトナムの大卒の初任給が3万円なので、その物価を考慮すると相当高いです。「そんな価格帯でどうやって集まるの?」って思われるかもしれませんが、「ただのサッカースクールではなく、教育ツールだ」という部分を実際に保護者の方に感じてもらえるようなクオリティの追求だったり、マーケティングの打ち出しを徹底しています。富裕層が主なターゲットになりますが、例えば経営者の親が子供に継がせたいとなれば、困難を乗り越えていく力も必要になってくるでしょう?というようなことを啓蒙してきました。またサッカーベトナム代表も少しずつ活躍してスター選手が生まれたことによって、「教育的な理念」に「サッカー自体の価値」が追い風になって生徒が増えてきたという感じです。

【インタビュー】 アミティエ・スポーツクラブベトナム 北口遥基

◆経歴◆
1985年、北海道士別市生まれ。旭川実業高校、大阪体育大学卒。学生時代よりサッカーをはじめ、スポーツを通じて学んだことを子どもたちに伝えていきたいという想いからNPO法人「アミティエ・スポーツクラブ」に就職。同クラブのサッカースクール指導者、社会人チームの選手として活躍。2014年1月、ホーチミン市にてベトナム人向けのサッカースクールを開設を皮切りに、現在ではハノイでのサッカースクールやホーチミンでのチアダンススクールも運営する。

【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
取材・構成=久下真以子
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