スポーツ業界はただ単にコンテンツがスポーツなだけで、他業種と業務内容は変わらないと考えています。プロダクトやマーケットの特徴などをしっかり捉えてビジネスを展開したり、法律などを踏まえて労務環境を整えたり、こういったことはスポーツ業界かどうかは関係ありません。他業界で上手くいってる業務内容を持ってきて、コンテンツをスポーツに変えれば良いだけの話。ですから、もっともっと他の外の人が活躍すべき土壌はあると思いますし、言ってしまえばまだ更地なので。他業種の方が活躍できる見込みはあると思っています。スポーツ業界で過ごした中の人だけで回すと進展はないのかなと。
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スポーツ業界の交流会で、例えばJクラブのクラブスタッフとか独立リーグの球団職員の方がいたとして、前職が同業種で同職種という人が多いんです。そして、マネジメントスキルのような、どの業界でも通用するはずのポータブルスキルに、スポーツ業界では他業界とのマイナスのギャップを感じています。逆に、スポーツ業界で働いている人はプロダクトへの愛情が深く、業界慣習に精通している印象を受け、ドメスティックな業界なんだということを新卒2,3年目ぐらいに感じました。
外部からの血がなかなか入ってきていなくて、本当の意味で流動的ではない。
やはりそういうところは変えていかないとなと思っています。好きか嫌いかだったらもちろんスポーツが好きな人の方が良いと思いますが、本当に大事なのはそこではないなと。ビジネスでいうと「これは売れる」と思ったものに対して、売るためにどういう戦略を立て計算をし、アクションを起こせるか。こういうスキルを持った人が求められていると。
スポーツが好きかどうかはその次の話かなと思います。
【インタビュー】株式会社スポーツマリオ
スポジョバ事業部長 伊藤知裕
◆経歴◆
1987年宮城県出身。新卒で入社した最大手スポーツ小売では同期最短で主要の商品部へ異動し、年間売上20億円程度を管理、マーケティング全般を学ぶ。その後、セールスの修行として外資系金融へ。Doスポーツ予約サイトの会社では新規事業を立ち上げ、形を整えたところでバトンタッチ。2019年6月より株式会社スポーツマリオの新規事業部長としてスポジョバを立ち上げ、現在は立ち上げたスポジョバの事業部長。東京学芸大学では体育会の硬式野球部に所属し、守備の人としてリーグ戦へ出場。受講講義は地域スポーツ論やスポーツ行政論、スポーツ経営論などで、総合型地域スポーツクラブとスポーツビジネスのマネタイズが興味事項。日本のスポーツ産業を主要輸出産業にすることを目論む。
【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
取材・構成=久下真以子
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公開日:2020.04.10