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スポーツ界の投げ銭企業の社長を変えた「日本サッカー伝説の一戦」とは?

エンゲート株式会社 城戸幸一郎氏インタビュー②

ーーそもそも城戸社長がギフティングで起業するに至った経緯は何なのでしょうか。

城戸:高校時代の親友がセーリング(ヨット)で北京オリンピックに出場するにあたり、海外遠征費用などで3年間で数千万円が必要だということを聞いたのです。
彼はバイタリティもあったので地元企業に頭を下げたり、周りの友達がたくさんTシャツを買ってあげるなどしてなんとか調達できたんですけど、そもそもスポーツっていろいろお金が足りていないのではないかと思ったのがきっかけです。

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ーーそれで新卒でソフトバンクに入社して、楽天に転職して、今に至ると?

城戸:もともと起業をしたいという思いがありまして。起業をするための勉強が出来そうで、伸びそうなベンチャーを選びました。当時(1998年)のソフトバンクはまだ1500人くらいの規模で、携帯電話事業もやっていなかったので、うちの親なんかには「ソフトバンクって銀行?柔らかい銀行?」って言われましたよ(笑)。
3年間勤めたあと、ご縁があって楽天に転職しました。そこでは18年間いて、最終的には執行役員も務めました。

ーー楽天ではどんな仕事をしていたのですか。

城戸:たくさんありますけど、特に大きな転機となったのは、楽天の支社の立ち上げを任されたことですね。Eコマースである楽天市場が成功して、支社立ち上げの半分近くは僕が担当したんです。

ーー楽天市場、めっちゃ買い物でお世話になっています。

城戸:これからも使ってあげてください(笑)。楽天のコンセプトとしてあるのが、頑張っている皆さんを応援したいという「エンパワーメント」なんです。
特に地方のエンパワーメントに対してすごく僕はやりがいを感じました。地方はどんどん人口が減っていて、商店街のシャッターも閉まっていく中で、インターネットはそこに活路が見いだせる手段ですよね。
地方のいいものが、インターネットを通じて全国に売れていく。地方自治体と連携したりもしながら、地方の会社が元気になっていく様を目の当たりにしていました。

ーーお話を聞いていると、今の仕事も前の仕事も「応援」という意味では共通するように思います。もともと城戸社長は誰かの力になることが好きだったんですか。

城戸:そう言われてみれば、大学生の時にメディアに取り上げられたことがあるんですよ。サッカー日本代表が初めてフランスW杯の出場を決めた試合を覚えていますか。

ーージョホールバルの歓喜。

城戸:そう!僕はそのとき「日本中にとってめちゃくちゃ大事な試合になるんじゃないか」と思って、当時の福岡ドームの大きなスポーツバーでパブリックビューイングを企画開催したんです。
さらに地元の新聞社にも電話しまくったら、ある大手地元紙が一面に告知を載せてくれただけでなく、試合当日にはテレビ局も取材に来てインタビューされたんですよ!普通の、イチ大学生の僕が。
だから、当時から「応援の力」というものに強い魅力を感じていたのだと思います。

【インタビュー】エンゲート株式会社 代表取締役 城戸幸一郎
◆経歴◆
1974年、福岡県生まれ。九州大学卒。ソフトバンクで人事を担当の後、楽天で18年勤務し全国の地方支社や海外事業の統括と、フード&ドリンク事業部の執行役員を務める。テクノロジーの力で中央集権をdisruptするブロックチェーンの世界感に惹かれ起業。小学生からサッカー少年。現在はジョギングとキックボクシングに励む。

【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
取材・構成=久下真以子
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