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元世界王者HAYATOが、キックボクシングに出会ったキッカケの漫画とは?

「HAYATO GYM」 三宅裕二氏インタビュー②

ーー三宅さんがキックボクシングに出会ったのはどういうきっかけだったのですか。

三宅:中学生くらいのころに見たマンガがきっかけです。「破壊王ノリタカ!」っていうんですけど、ひょろひょろの主人公の男の子が高校に入学してキックボクシングに出会って強くなっていくストーリー。
主人公と僕が近い世代だったから、自分もやりたいなという思いがあって。それで僕も高校生になった時にまずは空手を始めました。

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ーープロになったのは23歳の時ですよね。

三宅:高校を出て社会に出て、たくさんの仕事を経験しました。収入も当時の年齢にしてはたくさんもらっていたんですけど、先の将来が見えるようになってしまったんです。
たくさん働いて、給料は少しずつしか上がらなくて、家庭を築いて…それももちろん悪くはないんですけど、モヤモヤしていて。そんな時にキックボクシングジムに出会って、通い始めたんです。
3ヶ月後にはアマチュアの大会で優勝して、声もかかったので、その道で生きていくことに決めました。

ーー10年間のプロ生活を過ごし、32歳で引退されています。

三宅:32歳になると、周りには社長になっている奴もいました。その友達は10年間の仕事のキャリアを積んで社長になったことを考えたら、自分にとっての積んできたキャリアは「キックボクシング」だった。
引退したら飲食とか全く違う仕事をすることも考えていたんですけど、ジムを作ることにしたんです。

ーー全く違う業界のキャリアを選択する人もいますが、積み上げてきたキャリアを生かす道を選ばれたんですね。

三宅:自分の人生に嘘をつくといったら大袈裟ですけど、自分のやってきた10年を裏切ってしまう気がしたんですよね。
現役中にも色々アルバイトをして、社会の厳しさも知りました。自分からキックボクシングを取ったら、ただの人。10年間キックボクシングやってプロになって活躍させてもらって人目に出て、たくさんいいこともありましたけどね。
今までの経験をお金に変えようとは思わないですけど、それ以外の道で社会に出てある程度の位置に行けることはないな、と気づかされたんです。

【インタビュー】株式会社アニバーサリー「HAYATO GYM」代表取締役 三宅裕二(みやけ・ゆうじ)
◆経歴◆
1977年、茨城県生まれ。株式会社アニバーサリー代表取締役「HAYATO GYM」会長、インストラクター。元プロキックボクサー。リングネームは「HAYATO」。UKF世界スーパーウェルター級王者、K-1 WORLD MAX 2008 日本代表決定T 準優勝などタイトル多数。
23歳でプロデビューを果たし、「叩き上げのベビーフェイス」のキャッチフレーズで人気を博す。趣味はオーディオと子育て。

【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
取材・構成=久下真以子
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