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【スポーツを仕事に】「アナウンサーからプロ野球球団広報」Part①

今回インタビューをした服部友一さん(31歳)は、リーグ3連覇を目指す西武ライオンズに広報として入社。

実は服部さん、元々は地方局のアナウンサー出身。その後、事業会社の広報やPR会社の広報を経て、現在に至ります。どうして「広報」という仕事に魅了されたのか?そして自身のキャリアを通してプロ野球にどう貢献していきたいのか?コロナ禍だからこそ実感した「野球の力」についても、お話を伺いました。

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選手がメリーゴーランド?球場内に「都心のカフェ」?広報の舞台ウラ

ーーいよいよプロ野球が開幕しますね。服部さんの担当する「広報」ってどんな仕事なんでしょうか。

服部:当社の広報は2種類に分かれています。1つは皆さんもイメージしやすい「チーム広報」で、試合などに帯同してメディア対応をする仕事です。もう1つが「事業広報」。イベントやグッズ販売情報などのほか、会社の事業戦略などを発信する仕事です。私は事業広報を担当しています。

ーー球団の運営そのものにも関わってくるお仕事なんですね。

服部:もちろん入社後はチーム広報の仕事も勉強させてもらいましたけど、事業広報はオフの時期がさらに忙しくなりますね。昨年のクライマックスシリーズが終わって最初に行ったのは、LIONS THANKS FESTA(ファン感謝祭)です。メットライフドームは球場改修をしているので、隣にある「西武園ゆうえんち」で初めて開催したんですよ。そこでは選手とファンが一緒にメリーゴーランドに乗ったりもしました。昨シーズンHR王の山川穂高選手が馬に乗ったり、イケメンの金子侑司選手が馬車に乗ったり(笑)。珍しいイベントになったので大盛況でしたね。

ーーそれはファンにとっても貴重な経験!他にも服部さんが関わった仕事には、どんなものがありますか。

服部:新しいレストランが球場内にオープンするんですけど、「都心のカフェ」のようなオシャレなお店にしました。SNS映えするようなドリンクや女性受けするメニュー、埼玉県産の野菜を使った健康を意識した食材…一見野球とは離れたところをコンセプトにしたんですよ。そういうところに興味がある女性や近隣の方々に野球場に来てもらって、ファン層を広げていくのが狙いです。

ーー「女性」というのはビジネスにおいてキーワードになりますよね。

服部:女性の経済を回す力は大きいですからね。購買意欲も高いですし、そういった方が来て、そして次に誰かお知り合いの方などを連れてきていただくという流れが出来れば、メットライフドームに来るファンの方々はどんどん増えていくと考えています。

自分のアイデアが人々に影響を与える瞬間。広報のやりがいとは

ーー服部さんが西武ライオンズの広報になったきっかけは何だったのでしょうか?

服部:それまでにも広報の仕事を経験して、この仕事をもっと突き詰めたいと思ったんですよ。そんなときに出会ったのがライオンズの求人でした。もともとスポーツが好きだったということもあるんですけど、子どもたちの野球離れなども叫ばれる時代の中で、スポーツをビジネスにするというところにすごく魅力を感じたんですよね。プロ野球球団を運営している会社がどうやって収益を上げて、どうやってファンを増やしていくか。どうやってグルメやグッズを売っていくのかという仕事はなかなか経験のできないことなので、応募することに決めたんです。

ーー実際に入社してみて、いかがでしたか。

服部:広報というそれまでの経験を生かせることもあれば、全く違うこともありましたね。今まではそもそもどうやってメディアを通して自社の商品やサービスを広げていくか、というところから考えていました。でもプロ野球はありがたいことにテレビのスポーツ番組やスポーツ紙など多くのメディアの方が日々来てくださるので接する機会も多いですし、そういった面ではすごく恵まれていると思います。一方で、それ以外の分野が弱いという課題があります。これからの課題で言えば、例えば先ほど話したレストランなどは野球ファンのみならず幅広い層をターゲットにしているので、グルメ系やおでかけ系などスポーツ以外のメディアにも取材していただいて、ライオンズや野球の魅力を知ってもらえるようにしていきたいし、私自身それを期待されて採用されたのかなと思います。

ーーもともとアナウンサーで「取材する側」だったのが、広報になって「取材される側」に立つようになりましたよね。

服部:取材や撮影の勘所といいますか、そういったものは何となく分かりますね。「メディアはこういうのが撮りたいかもしれない」とか、「今こういう世の中だからこういう話をすれば取材のきっかけになるな」というのは、両方の立場を経験しているからこそすごく役に立って来ました。メディアの気持ちもわかるからこそ、それを逆手にとって「こんな話題はどうですか?」と提案できることもあります。

ーー今、ライオンズの広報をしていてやりがいを感じるときはどんな瞬間ですか。

服部:やっぱり自分の担当した仕事が世の中に出ていくというのは喜びを感じますね。ネットニュースやSNSも毎日チェックしますし、そこでのコメントや反応を見られるのも嬉しいです。「皆さんこう思ってくれてるんだ」って感じることもありますし、勉強させてもらうこともたくさんあります。自分の仕事がどう見られているのかを自分の目で見られるのはやりがいを感じますし、次の仕事へのヒントにもしています。

Part②へ続く

【PROFILE】
服部友一(はっとり・ゆういち)
1988年、千葉県生まれ。法政大学卒業後、鹿児島読売テレビにアナウンサーとして入社。その後事業会社やPR会社での広報を経て、2019年10月1日に西武ライオンズに広報として入社。特技はテニス、料理。

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