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【スポーツを仕事に】「新聞配達員から第一線のスポーツライターへ」Part③

スポーツの魅力を多くの人々に届けるーーーそんな役割を担うのが、メディアの仕事。
今回は、その中でも「スポーツライター」にスポットを当てたインタビューをお送りします。お会いしたのは「東洋経済オンライン」「スポルティーバ」など、数々の著名メディアで執筆をするスポーツライター、佐藤主祥さん(28歳)。

高校卒業後、新聞配達員を経てライターに転身した異色の経歴の持ち主です。出版社や編集社へ入社せず、最初からフリーランスとしてスタートを切った佐藤さん。どうして第一線で活躍するまでに成長できたのか?新聞配達の仕事で培った能力とは?その答えはただ一つ、「継続力」でした。

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「継続力」こそが、夢を叶えるただ一つの道。ブレない姿勢が成長の秘訣

ーーフリーライター1本で生きていけるというのは、すごいことだと思います。

佐藤:大学にも行ってないし、出版社などの社員としてはどこにも入れないと思っていました。だからこそ本当に地道にやっていかないと難しいと当初から感じてたんですよね。僕は話すことが苦手なので、書くことだったら自分にもできるかもしれないと思ってライターを目指しました。でも実際この世界に入ったら全然違いましたしね。

ーー確かに、インタビューでは話を引き出すことが大事ですもんね。

佐藤:元々書くことも得意、というわけではなかったので、性格的にも能力的にも全然ライター向きじゃなくて。でも親にも応援してもらっていたし、自分も「目指す」と宣言した以上、辞めるという選択肢はなかったですね。自分がここまで来られたのは、「諦めずに続けてきたこと」。これに尽きると思います。

ーー新聞配達の仕事を11年していたという意味でも、佐藤さんには「継続力」が備わっているのではないでしょうか。

佐藤:確かに、そこで身につけられたのかもしれないです。僕の地元は宮城で、新聞配達をしていた当初は冬は膝まで雪が積もるような地域だったんですよ。早起きして自転車を押しながら配達して、家に帰って足を温めてまた学校に行くという生活をしていました。培った継続力が、今のキャリアに生かせているのかもしれません。

ーーとはいえ、ライターとして第一線で活躍できる保証は初めはないじゃないですか。不安はなかったのでしょうか。

佐藤:1つ目標としてブレさせなかったのが「オリンピック」だったので、そこまでは何があっても絶対続けると決めていたんですよ。ブレない目標が柱としてあると、モチベーションを保つことができるのでないでしょうか。今までお世話になった人に恩返しするという意味でも、成長した姿を見せたいですね。

スポーツライターは「書き手」であり、「届け手」。佐藤さんの目指す未来像

ーー哲学的な質問になりますが、「どうしてスポーツを伝える存在が必要なんだろう」と考えることが、私自身あるんです。佐藤さんはどう考えますか?

佐藤:世の中に娯楽がいっぱいある中で、これほど世界中の人が一体になれるものってなかなかないと思うんですよ。1つの大会や試合、プレーに歓喜して感動して輪が生まれるのって素敵なことですよね。今は新型コロナウイルスの影響でスポーツシーンを見ることは難しいけれど、アスリートがSNSなどを通じて今できることを発信し続けて日本の方々に元気を届けているのはすごく価値のあること。そんなアスリートたちの「伝えたい思い」に対してお手伝いできる存在でありたいし、どんどん僕たちメディアを利用してほしいとも考えています。

ーーそういう意味では、スポーツライターは選手とファンのつなぎ役でもありますよね。

佐藤:「本当に届けたいことを届ける存在」ですね。新聞だって配達員がいないと皆さんの家に届かないのと同じで、スポーツの感動や選手の伝えたいこともメディアがないとファンに届かない。スポーツライターは、「届ける仕事」なんだと思います。

ーーこれからスポーツライターを目指す人に、アドバイスはありますか。

佐藤:取材する相手を「好き」になって、思いを届けてほしいということですね。あとはいきなりスポーツライターになれなくても、割り切って地道に積み重ねてほしいです。例えば僕は今に至るまで時間はかかりましたけど、スポーツ以外のメディアで「執筆」について学んだり、スポニチで「スポーツの知識」を深めたり、スポーツライターになるためのスキルを順番に習得していきました。続けていくことによって世界が広がって、結果的に行きたいところに行けると思うので、諦めずにチャレンジしてほしいです。

ーー佐藤さん自身の今後の夢を聞かせてください。

佐藤:やはりオリンピックを目標にしてきたので、そこは目指したいです。オリンピックの現場に立てるフリーのジャーナリストって限られていて、トップレベルじゃないと難しいんですよ。東京大会以降も含めて、いずれは自分がその立場になれるように頑張りたいですね。またオリンピックだけでなく、各競技の世界選手権やW杯など、大きな大会を任される存在になりたいです。そのためには、ここからまた地道に「継続」していかないといけないですね。

【PROFILE】
佐藤主祥(さとう・かずよし)
1991年、宮城県生まれ。東京スクール・オブ・ビジネス卒業。中学から11年間新聞配達を続けたのち、スポーツライターに転身。スポーツをオールジャンルで取材。「東洋経済ONLINE」、「スポルティーバ」、「Rallys」、「KING GEAR」、「アントレSTYLE MAGAZINE」、「アルペングループマガジン」、「GATHER」等で執筆中。大のジャイアンツファン。菊池雄星・筒香嘉智世代。

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