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勃つってなにが起きているの?性器の図解と射精の仕組み【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

Text:高橋幸子

「勃つ」ってなにが起きているの?

男の子にとって、ペニスとはとても不思議であり、興味深い存在ではないでしょうか。何となく触っているうちにピーンと立ってしまって、びっくりした経験がある人も多いかもしれません。

男性器がかたく、大きくなることを「勃起」といいます。勃起は、性器の中のスポンジ状の部分に血液が集まると起こる自然現象。じつは、男の子はお母さんのおなかの中にいるときから、勃起をしているのです。勃起は何もしていないときでも1日に何回も起こるもので、朝起きたら勃起していることもあれば、授業中に勃起してしまうこともあります。

思春期になると、性器を触っているうちに気持ちがよくなって勃起したり、好きな子のことや性的なことを考えたりしているうちに勃起するようにもなります。

そうしているうちに、性器の先から白くて粘り気のある液体がピュッと!おしっことはちょっと違う、見慣れないものが飛び出してきて、びっくりした経験がある人もいるかもしれませんね。

いきなり飛び出したその液体の正体は、おしっこではなく、精子が含まれた「精液」。尿道から精子が出ることを「射精」といい、生まれて初めて射精することを「精通」といいます。精通は10歳ごろから18歳くらいの間に起こりますが、個人差があるので人と比べる必要はありません。

性器の図解

性器の図解【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

思春期になって男性ホルモンが増えると、男性らしい体つきになるということは、26ページで紹介しましたね。同時に、体内で精子もつくれるようになるのです。精子は陰嚢の中にある精巣という器官で、1日に数千万から1億以上もつくられます。

女性はお母さんのおなかの中にいるときから卵子の数が決まっていますが、男性の精子はほぼ無限。一生にわたって、毎日精子はつくられ続けます。ただし、年をとったりストレスを受けたりすると、精子の量はだんだんと減っていきます。

射精は毎日ある人もいれば、まったくない人もいます。人それぞれで、決まった周期や回数もないので、「回数が多いから」「少ないから」といって心配する必要はありません。射精の仕組みについて、もう少し詳しくお話ししましょう。

  1. 精子が精管(精子を尿道まで運ぶ管)を通って射精管(前立腺の中にある尿道へつながる管)へ入る。
  2. 精嚢と前立腺からの分泌物と精子が射精管で混ざり、「精液」になる。
  3. 「射精をがまんできない」という気持ちになる。
  4. その直後、精液のほとんどが精嚢から精子管を通り、一気に尿道へ。
  5. 骨盤と尿道のまわりの筋肉がリズミカルに引き締まったり縮んだりし、精液が尿道から一気に飛び出す。このとき、筋肉の動きに合わせてオルガズム(「気持ちいい!」という感覚)を味わう。

ちなみに、1回の射精では、数千万から数億もの精子が出て行きます。また、射精されなかった精子は体内に吸収されるので、射精しないからといって精子があふれ出すようなことはありません。

ONE POINT

「勃つ」ってなにが起きているの?ONE POINT【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】

【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子

【書籍情報】
『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』
著:高橋幸子

男の子の「気になっているけれど、面と向かっては聞きづらいこと」パパママの「どうやって伝えたらいいかわからないこと」にこたえます!これから思春期を迎える男の子、思春期の入り口に立った男の子が知っておきたい「性の知識」をわかりやすく紹介。マンガ・イラスト図解・全編フリガナつきの読み物で、子どもひとりでも、家族でも読める1冊です。学校では教えてくれない、パパやママも伝え方がわからない、
・これから起こる体の変化と対応法
・家族や友達との距離感が変化し、心にも変化が訪れたときの対応法
・SNSや友達同士の噂に惑わされないための正しい「性の知識」の身につけ方
・体と心の変化に困ったとき、悩んだときの相談先の見つけ方
などを解説。
性教育は子どもを守るだけでなく、子どもの自己肯定感をも高めることができます。誰しも体や心に「境界線」をもっていることを学ぶので、自分も人も大切にできる・人と心地よい関係を築けるようになります。著者は、産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生。全国の小学校・中学校で性教育の講演を行ない、子どもたちの多くの質問に答え続けている高橋先生の、科学的にわかりやすく伝えるコツも満載です。

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