日本人が住みたい国14年連続1位マレーシアってどんな国?【図解 地理と経済の話】
生活コストが低いのが魅力
日本人の移住先として人気が高いマレーシア。一般財団法人ロングステイ財団が実施している「ロングステイ希望国・地域」のアンケート調査では、2019年時点でマレーシアが14年連続でトップの座を占めていました。また、コロナ禍明けの2023年の調査でも引き続きトップに輝いています。
マレーシアはシニア世代の老後移住先や、グローバル教育の渡航先として特に人気が高い傾向がありますが、それを後押ししているのが暮らしやすさです。熱帯気候で気温が高い一方、日本の夏ほど湿気はありません。通年で過ごしやすい気候といえるでしょう。
さらに特筆すべきなのが物価の安さで、日本に比べて交通費などが安いです。必然的に生活コストが抑えられるため、セキュリティのしっかりしたコンドミニアムで快適な毎日を送ることができます。くわえて、電気・ガス・水道などのライフラインに、公共交通機関や教育医療といったインフラも整備されており、移住先として申し分ありません。
マレーシア政府も取得の容易な「MM2H(Malaysia My Second Home)」という長期滞在ビザを発行して、移住を希望する外国人に便宜をはかっています。移住先としてのマレーシア人気はまだまだ続きそうです。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 地理と経済の話』
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地理と経済の話』
著者:井田仁康
著者プロフィール
井田仁康:筑波大学名誉教授。博士(理学)。1958 年生まれ。日本社会科教育学会長、日本地理教育学会長などを歴任し、日本地理学会理事。筑波大学第一学群自然学類卒。筑波大学大学院地球科学研究科単位取得退学。社会科教育・地理教育の研究を行っている。著書や編著書に『読むだけで世界地図が頭に入る本』(ダイヤモンド社)、『世界の今がわかる「地理」の本』(三笠書房)などがある
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昨今、地理的条件から政治を分析する「地政学」が注目を集めています。国土の形や立地、隣国との位置関係や気候などから、政治的・軍事的な影響を研究する学問で、世界情勢を紐解くうえで欠かせない考え方といえます。実は、地理は政治だけでなく、経済にも大きく関わっています。一見繋がりが見えにくい地理と経済の話ですが、
・インドでIT産業が特に発展したのはなぜ?・天然資源に恵まれたアフリカがなかなか成長できなかったのはなぜ?・中国やインドに続いて今後さらに伸びていく国はどこ?・中東で大量の石油が採れるのはなぜ? これらはすべて「地理」で説明ができます。今の世界情勢からこの先世界がどう動いていくかまで、世の中の流れがわかるようになる「経済地理学」が面白く学べる一冊です!
公開日:2024.10.10