優柔不断な人に結論を出させる
完了を促す魔法の言葉を使おう
優柔不断な人と話をするとき、つい「はっきり言ってくれませんか?」と、強めの発言をしてしまうと印象を悪くしてしまう。
では、相手の気持ちを損なわずに、決断を迫るにはどうするべきか? そういったときは、決断を促す「ということは?」という質問に答えさせることが、解決への早道だ。
これは「ゼイガルニク効果」という完了を促す効果を取り入れた文脈のテクニック。人は、完了したことには関心がなくなり、未完成のものは、完了させようと努力する。だから、ドラマなどのクライマックスで「つづく」と表記されると、次が見たくなるのだ。
ゼイガルニク効果の使い方
商品販売において
ストーリー性のあるシリーズものを選ぶとコンプリートしようと全部集める。
対話において
「つまり、どういうこと?」「結論を言うと?」なども同じように、完了という答えに導きやすくなる。
【出典】『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』監修:齊藤勇
【書誌情報】
『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』
監修:齊藤勇
「下手に出つつも、相手に仕事を押し付けたいとき」「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。
そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。
実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとにその言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。
思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊。
公開日:2024.12.04