別れ際に好印象を与える
終わりが好印象だとすべてよし
「終わりよければすべてよし」ということわざがあるが、その通りである。
対人関係におけるこれは「新近効果」と言われるもので、人は最後の情報によって印象が左右されるというもの。米国の心理学者N・H・アンダーソン博士が行った実験で、いくつかのパターンで模擬裁判を行った結果、どの場合でも最後に行った証言に最終決定が左右されたのだ。つまり、人との関係性においても最後の時間をいかに有意義に共有するかが重要だということだ。
別れ際の挨拶を気持ちよくできるかどうか、最後のミーティングにどれだけ好印象を残せるかが、あらゆる課題の解決に必要不可欠なのである。
新近効果の活用法
最後の挨拶に気をつける
別れ際に「とても楽しかったです!またお願いします」の習慣を忘れないように。
プレゼンは後半を希望
プレゼンや意見交換のときに印象を残すにはできるだけ後半の方に発言するのがよい。
【出典】『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』監修:齊藤勇
【書誌情報】
『相手のNOをYESに変える ズルい言い換え事典』
監修:齊藤勇
「下手に出つつも、相手に仕事を押し付けたいとき」「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。
そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。
実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとにその言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。
思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊。
公開日:2024.12.10