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三輪山に出雲の神様、大国主命を祀ることが不自然な理由とは?【日本史】

Text:鈴木 旭

第十代崇神(すじん)天皇代の事。疫病が流行して人口の半ばを失ったため、天皇が祭祀で疫病を治めようとしたところ、大物主大神(おおものぬしのみこと)(大国主命)が夢枕に現れ、「わが御前を祀(まつ)らしめよ」と伝えたので三輪山(みわやま)に祀りました。

 

さらに天神地祇(あまつかみくにつかみ)を祀らせると疫病は止み、国中平らかになりました。しかし、大和の中心、三輪山に出雲の神様、大国主命を祀るのは不自然です。出雲との間に何かあったことを暗示しています。神話と現実の狭間を覗き見してみる必要があります。

 

やはり、大和朝廷のルーツは出雲王国、吉備王国との連続が前史として触れられなければ不自然でしょう。その名残が建設期の大和朝廷創業物語として作られた「大国主命伝説」ではないか、と見られています。

 

ところで、閑話休題。三輪山は山頂部から中腹に磐座の残骸が残る古代山岳祭祀遺跡(ピラミッド)の山としても有名です。古くから伝わる伝統を残しております。

 

『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』著/鈴木旭

【書誌情報】
『図解 眠れなくなるほど面白い 日本史』
著:鈴木 旭

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