ランナーの時、インフィールドフライでは、通常の内野フライと同じ動きをする
【どうして?】
審判の宣告で打者はアウト、でもプレイは続いているから
ノーアウトまたは1アウトで、塁が埋まっているときに上がった内野フライは、「インフィールドフライ」となることがある。
このインフィールドフライ、ルールブックには「0アウトまたは1アウトで、ランナーが一・二塁、一・二・三塁にあるとき、打者が打った飛球(ライナーおよびバントを企てて飛球となったものを除く)で、内野手が普通の守備行為をすれば、捕球できるものをいう」と説明されている。内野フライをわざと落とし、ダブルプレイなどを狙うのを防ぐため、普通にプレイすれば捕れるフライは、捕る前にバッターのアウトを宣告する、というものだ。
審判が「インフィールドフライ!」と告げると、その時点でバッターはアウトになるが、覚えておきたいのは、ボールインプレイであること。審判の宣告で、プレイが止まったように感じられるかもしれないが、ボールデッドなどにはならず、通常のフライ同様、プレイは続行している。帰塁しておらず、相手守備にベースタッチなどされればダブルプレイにもなるので注意しよう。
【監督からのひと言】「ボールインプレイ」は「プレイ続行中」の意味。球審が「プレイ」をかけると、ファウルや死球、「タイム」がかかったときなど「ボールデッド(プレイが中断した状態)」になるまで、プレイは続行中だ。
出典:『少年野球 監督が使いたい選手がやっている! デキるプレイ56』監修/江藤省三
『少年野球 監督が使いたい選手がやっている! デキるプレイ56』
監修:江藤省三
少年野球の監督がレギュラーにしたい子供は大きく2つにタイプに分かれます。
・野球の技術、運動能力に優れている子
・野球のプレイに精通している子
野球は「投げる、打つ、走る」の能力が問われるスポーツで、これに優れた子供がレギュラー選手になる面が大きい。これが「野球の技術、運動能力に優れている子」です。
しかし、数多くあるいわゆる「野球技術向上本」は読んだところですぐには上手くならないのが現実。では、多くの“普通の子”にとって、何がレギュラーと補欠を分けるのか?それがもう一つの「野球に精通している子」かどうかという事です。
ルールを知らないのはそれ以前の問題ですが、監督は「ルールより少しだけ上のセオリーのプレイを知っている子」をレギュラー選手に使いたくなるものです。これに技術は必要なく「知っているか?知らないか?」の差でしかありません。
野球にはこのようなプレイが数多くあります。これができるかどうかで監督の評価は大きく変わってきます。
本書はその「知ればすぐにできる野球のセオリー」を集めました。これが出来るようになれば「明日から監督が使いたくなる選手」になれる1冊です。
公開日:2022.02.19