脱・手打ちで「軸がブレないスウィング」をつくる
前回は、“いいスウィング”のスタートとなる“いいアドレス”と、それを手に入れるためのストレッチを教わった。本来であればテークバックに移るところだが、その前に今回はぜひ理解しておきたいことがある。スウィングとは単純な水平方向の回転運動ではなく、
解剖学的観点からみると3D的(立体的)に身体を使わなければいけないということだ――。
スウィングのカギは側屈!ワキ腹ストレッチで可動域を広げよう
側屈は英語で「サイドベンド」といい、トレーニングではよく用いる言葉ですが、アマチュアのみなさんの多くには馴染みがないと思います。というのも、3Dのうち、日常生活の中でもっとも使わない動きが前額面。なので、もともと可動域は狭くなりやすい。20代のプロでもワキ腹が硬い選手はたくさんいます。
その重要性は理解しても、側屈ができなければスウィングに生かせないので、可動域を広げるストレッチを紹介します。クラブを持った手を伸ばしたままで横に倒す。最初は少ししか曲がらなくても、1〜2週間頑張るうちに変わってきます。一般の50代女性や60代男性でも、続けていくうちにどんどん可動域が広がっていきます。
次回はテークバックについて説明していきます。その準備として、これまで意識することのなかった側屈の可動域を広げておきましょう。
出典:『ゴルフレッスンプラスvo.9』
【出演者情報】
●中村俊介
筑波大学大学院でスポーツ医学を学び、2006〜09年に片山晋呉プロの専属トレーナーを務める。その後は各種競技の代表選手のトレーニング、コンディショニングを指導。現在はJLPGA ツアーに帯同し、女子プロのコンディショニングを行う。東京・港区に2020 年7月にオープンした「LinkPerformance Studio」(http://link-inc.tokyo)ではヘッドトレーナーを担当
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公開日:2021.11.20