仕事は「大から小へ」という流れで考える
仕事の計画を、「短期」「中期」「長期」で考える、ということを、別の角度から考えます。
仕事を、「大きいものから小さいものへ」という流れで考えてほしいのです。
最終的に達成しなければならない長期目標、つまり、最も大きな目標を達成するためには、小さな目標をたくさん積み上げていかなければなりません。
そんな視点で見ると、「今日、何をすればいいか?」が具体的に見えてくるのです。
たとえば、1年後に「1億円の契約を結ぶ」という大きな目標を立てたとします。一足飛びに1億円は無理なので、「まずは3カ月後に1000万円の契約を結ぶ」という中くらいの目標を立てます。
これを4回達成すれば、4000万円です。1億円には足りませんが、「3カ月で1000万円」のノルマをこなせるようになれば、スキルが身に付くので、次は「3カ月で2000万円」「3カ月で3000万円」「3カ月で4000万円」と、どんどんノルマの金額を上げていくことも可能です。
そうすれば、1年後に「1億円の契約を結ぶ」という大きな目標達成も夢ではなくなります。
ただし、3カ月後に1000万円の契約を結ぶのは、そう簡単ではありません。
だから、「今日1日で100件の電話をしてアポ取りする」という小さな目標を立て、実行するのです。「仕事を大きいものから小さいものへ」という流れで考えるとは、こういうことです。
もし、今日やることがわからなければ、1年後にどんな目標を達成するのか、そのために何をすればいいかを考えて、そこから逆算すればいいのです
【出典】『面白いほど役に立つ 図解 超一流の時間力』
著者:安田 正 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
安田 正(やすだ ただし) 株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。英語のほか、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応トレーニング、交渉術などのビジネス・コミュニケーションの領域で、上場企業、官公庁を中心に1700の会社、団体でのセミナー講師、コンサルタントとしての指導実績を持つ。また東京大学、京都大学、一橋大学でも教鞭を執る。
終わらない仕事から即解放!時間を味方に付けると、あなたの夢が実現する!毎日がワクワクしてくる魔法の時間管理術。70万部の大ベストセラー『超一流の雑談力』(文響社)で人気のコンサルタント、安田正が成功を手に入れるための時間管理のコツを解説。仕事効率をUPさせるスキルとは?やる気あふれる1日にするには?目標・計画を達成させるには?など、5つの目的別に、超一流の人が実践している「時間ルール」をわかりやすく図解しました。時間に追われたくない人、仕事を楽しみたい人、夢を実現させたい人、必読の書。
公開日:2022.10.03