経済発展にはインフラ整備が欠かせない!
貧しい国や地域では、生活を支えるインフラが整っていないことがほとんど。交通と電気もそのひとつです。道路や交通手段が整備されていなければ、農村と都市の行き来がしづらくなり、農業を営む人が都市へ生産物を届けるのも難しくなります。
電気がなければ、製造業を行うことができません。インフラ整備の遅れは、開発途上国の経済が発展しない大きな要因となっているのです。インフラを導入している地域でも、資金の都合からコストを抑えたために、安定性・安全性に欠けるケースもあります。
たとえば南アジアでは、1ヵ月に平均25回も停電が起き、企業の年間売り上げの約6.6%にあたる損失を出してるそうです。経済を発展させるには、質が高く丈夫なインフラが必要不可欠です。しかし、導入にはたくさんのお金がかかりますし、地域の人々が平等に使えるか、環境にダメージを与えないかなども考えなけらばなりません。
目立った産業を持たない開発途上国にとって、インフラの整備は産業化の大きな原動力にもなりえます。開発途上国自体がインフラに資金を投じることはもちろん、資金や技術などの国際的なサポートも欠かせません。
インフラの整備で経済が豊かになる!
インフラの導入は開発途上国・先進国ともに重要な課題です。また、インフラを整備することであらゆる問題の解決にもつながります。
実際に道路や交通面では、「農村と都市の行き来がさかんになり、農村の生産物を売りやすくなること」「子どもが学校へ行きやすくなり、きちんと教育を受けられるようになる」「都市で仕事をしたい人が、就職・転職のチャンスをつかみやすくなる」などの良い点があります。
電気の面では、「製造業がさかんになる」「新しい技術を導入できる」など、さらに国・地域の経済の発展が期待できる良い点があります。
インフラは私たちの生活の基盤となるものであるため、その整備と保全は先進国にとっても重要になってきます。安心して長く使えるように、質の高さとコストの兼ね合いも考えていかなければなりません。
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出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著
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公開日:2022.08.24