インフラがサイバー犯罪の標的になったケースも
今や日常生活に欠かせない存在となったインターネット。2025年にはインターネット利用者は55億人に達するとの予測も。誰もが世界中の人々と簡単につながる半面、それは企業や個人の情報が流失したり悪用されたりする危険と隣り合わせということでもあります。
インターネットの拡大とともに、コンピュータやインターネットを悪用した「サイバー犯罪」が急速に増えました。個人に対しては、だまして個人情報を入力させるフィッシング詐欺や、危機にマルウェアと呼ばれる悪質なソフトをインストールさせて個人情報を抜き取るものなどがあります。
企業に対しては、ファイルやサーバーを暗号化して使用できなくさせたうえで、回復するかわりに身代金を要求するランサムウェア攻撃が問題となっています。海外では、インフラが狙われる事例も多数発生しています。2017年には、イギリス各地の国営病院がサイバー攻撃を受け、手術や医療サービスが中断する事態に陥りました。
サイバー犯罪は、インターネットを利用していない人を含め、誰もが被害者になる可能性があります。国境のない犯罪を防ぐため、国境を越えた取り組みが求められています。
誰もが被害者になる可能性のあるサイバー犯罪、いったいどう防ぐ?
コンピュータやインターネットを悪用した犯罪を「サイバー犯罪」と呼びます。インターネットが普及するにつれてサイバー犯罪が増えた今、ターゲットはより広く、攻撃方法が巧妙になっており、体制整備や取り締まりが課題となっています。
最も速いスピードで増大しているサイバー犯罪を防ぐには、「個人情報の取り扱いに関するルールを定めて、情報を保護する」「データのバックアップをとる」「セキュリティソフトを導入する」「サイバー犯罪の事例や方法などの最新情報をチェックし、先手を打って対策を考えていく」などがあげられます。
サイバー犯罪のターゲットはさまざまで、個人はもちろん企業やインフラにも被害が及ぶ可能性があります。セキュリティ対策や推測されにくいパスワードを使用するなどの対策をし、サイバー犯罪に巻き込まれないようにしていくことが大切です。
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そう感じている方にはぜひ本書『親子で学ぶSDGs』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『親子で学ぶSDGs』著/笹谷秀光
【書誌情報】
『親子で学ぶSDGs』
笹谷 秀光 著
今、大注目の大切な話「SDGs」について、わかりやすいテキストとイラストで解説しながら各項目を【3つのキーワード】にまとめました。「エスディージーズってなに?」という基本から、日本と世界の「ヤバイ問題・スゴイ取り組み」まで一気にわかります。
公開日:2022.08.25