プロとアマのミスショットは異なる
あなたは、ミスショットに2通りあることをご存知ですか? 「ミスショットはミスショットでしょう。ミスショットに2種類あるなんて、言っていることがよくわからないな」 もし、あなたがそう思ったのなら、それを改め、これからはミスショットには2通りあると考えましょう。
まず1つめのミスショット。私のところに、トーナメントの練習ラウンドに行ったプロから相談の電話がかかってきました。プロは電話口でこう言いました。「ちょっと、ミスが多くて」、「どんなミスなの?」私が聞き返すと、「2打目の距離が合わなくて、ピンの手前につけるつもりが、1ピン近くオーバーするんですよ」つまり、グリーンにはオンするけれども、本来ならバーディチャンスにつけたいショットが、パーしかとれないところに乗ってしまう、というのです。
これに対して、2つめのミスショットは次のようなものです。
○ドライバーがちゃんと当たらず、当たっても林や池やOBに飛び込む
○2打目をフェアウェイウッドでトップして ヤードしか前に行かない
○同じく2打目をフェアウェイから7番アイアンでグリーンを狙ったのに30ヤードもショートする
○アプローチでダフリチョロをする
○バンカーから脱出できなかったり、ホームランしたりする
どうですか? あなたがもしこんなミスショットをしているとしたら、プロの相談内容とはかなり違いますね。言葉にすると、プロのミスショットも同じ「ミス」ですが、私に言わせると、こうしたミスはただのミスショットではなく「ひどいミスショ ット」「打ち損じ」、「当たり損ね」なのです。
【書誌情報】
『誰でもできるナイスショットの絶対法則』
著者:佐久間馨
ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。
公開日:2020.03.03