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巨人に育成選手として入団した選手の内、支配下登録を勝ち取った選手の数とは!?

Text:福嶌弘

巨人軍は育成制度をうまく使いこなせているのか?

日本一から10年以上も遠ざかる“球界の盟主”巨人。若手育成を疎かにしてきたツケが低迷の要因と言われているが……実際のところはどうだろうか?

巨人とソフトバンク、育成から支配下登録を勝ち取った選手の数の違いはあるのか?

現在のチーム状況とは裏腹に、意外にも育成選手制度をうまく活用してきた巨人。ドラフト会議でも毎年育成選手を指名してきたが、近年は指名する選手そのものが増加。2020年のドラフト会議では当時史上最多となる12人を指名した。

ちなみにその翌年にはソフトバンクがそれを上回る14人の選手を指名して記録を更新。球界の盟主の座を争っている2球団がこぞって育成選手を指名しあっているようで興味深い。

しかし、ただやみくもに選手を指名すればいいというわけではないのも確か。これまで巨人はドラフト指名や外国人など歴代で育成指名選手が延べ160人在籍していたが、支配下登録を勝ち取った選手はおよそ3分の1の52人。対するソフトバンクも134人中41人なのであまり変わりがないが、一軍で活躍した選手となると先述したようにソフトバンクの方がスケール感で勝る。

さらにどちらも近年は選手を大量に指名したのはいいが、支配下登録を勝ち取れずにチームを去るという選手も多い。支配下選手としてのドラフト指名選手より成功する確率が低く、一軍レベルに昇格しても小粒な印象の選手が多い巨人の場合、近年は育成選手をうまく活用できていると言えるのだろうか?

出典:『がっつり! プロ野球(32)』

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