ドライバーとアイアンの中間がフェアウェイウッドですが、アマチュアはこのクラブを苦手にしている人が多いように思います。はなっから打てないと決めつけていて、ロングホールのセカンドをアイアンで打ったりしているけれども、ちょっと待った!実はフェアウェイウッドはやさしいクラブなんですよ。なぜやさしいかというと、広いソールがあるからです。多少手前から入っても、この広いソールが滑ってボールをとらえてくれます。アイアンだと刃が刺さってしまってダフリになりますが、フェアウェイウッドはダフリにならないんです。ゴルフの大ミスはスライス、フック、それにダフリ、トップですが、そのうちの1つ(ダフリ)がないのでミスの可能性が低いわけですよ。
ショートウッドはユーティリティ・クラブとも呼ばれますが、直訳すると「便利なクラブ」。便利なんだから使わないのは損なんですね。アマチュアゴルファーは170ヤード先のグリーンを狙うならば、フェアウェイウッドを使うべきです。ヘッドスピードがなくてもボールが上がってくれますからね。そういう私自身も残り190ヤードのちょっとライが悪いような状況では、21度のユーティリティを開いて打ちます。ミスが少なくて、グリーン周りまでは必ず行ってくれますからね。もし4番アイアンで打ってミスしたら全然飛ばずピンチになるわけだから、この差は大きいんですよ。そういうわけなので、ピンまで170ヤードあったら迷わずフェアウェイウッドを使ってください。つまり6番アイアンは必要ない、ということです。もし100を切れないあなたのキャディバッグに6番アイアンが入っているとしたらすぐに抜いてください。代わりに「便利屋」ユーティリティ・クラブを入れましょう。
アマチュアのアイアンは7番アイアンから。これがイマドキのクラブセッティングです。こういうと「5番アイアンからじゃないんですか?」と反論する人がいるかもしれませんが、自分のプレーを思い出してみてください。6番アイアンが上手く打てたことって何回ありますか?ましてや5番アイアンをナイスショットすることなど皆無でしょう?それは当然で、みなさんが使っている一般アマチュア向けの6番アイアンのロフトは私の5番アイアンと同じなんですよ。プロの私だって5番アイアンはそれほど当たらないんだから、みなさんが6番アイアンでビシッと打てるはずがないんですよ。だからアイアンは7番アイアンから揃えればいいんです。7番アイアンはよく練習するから自信を持って打てるでしょ?
【書誌情報】
『タケ小山のゴルフ超上達ノート 誰も言わない実戦的スコアアップ術』
著者:タケ小山
ゴルフスイングの習得に熱心になるあまり、スコアが二の次になっているアマチュア・ゴルファーが多い昨今。「残念ですが、こういう“スイング道”信者はスコアは作れない」と著者は言う。では、肝心のスコアメークの方法は? 本書では、ショット、アプローチ、パッティング、マネジメント、スコアアップの5項目でその方法を解説。2019年の新ゴルフルールの活用法など、具体例を上げて、わかりやすく紹介している。タケ小山流スコアの作り方が満載の1冊!
公開日:2020.05.05